【海外】PCXに3種目の兄弟出現！？ SUV風新モデル「NS150GX」登場
日本では最も人気のあるスクーター・ホンダ「PCX160」は、昨年海外発表された2025年モデルでデザイン&装備を一新して話題を呼んだ。
そして今年1月、新たなPCXファミリーというべき新モデルが海外で登場。同じく兄弟モデル「ADV160」と特徴を組み合わせたような、独特のスタイルに注目だ。
セダンのPCX、クロカンのADV、そしてSUVスタイル！？
新型150ccスクーター「NS150GX」を1月に発売したのは、中国・上海の新大洲本田（Sundiro Honda）。ホンダとの合弁会社であり、スーパーカブ等のパーツ生産を担っているほか、独特の中国向けモデルを生産している。
NS150GXは排気量こそ150ccだが、そのホイールやサイレンサー、サスペンションといった各部のディテールはPCXにソックリ。ホンダのOEM生産を行っていることから、実際に同パーツを用いているとみてよいだろう。フロントマスクはPCX同様にデュアルヘッドライトを採用しているが、レンズのデザインは全く異なり、さらに別対型のスクリーンを装着。ワイドなサイドフェアリング等、ADV160にむしろ近しいスタイルだ。
機能面では、多機能キーレススタートシステム、デュアル充電ポート、TFT液晶メーター、スマートフォン連携システム、タイヤ空気圧監視、デュアルチャンネルABSとTCSなど、モデルチェンジした最新型のPCXに準ずる豪華な装備がアナウンスされている。
NS150GX（2025：海外）新大洲ホンダから発売された新型ミドルスクーター。PCXの第3の兄弟機といえる。
PCX160とADV160は、それぞれ同じesp+水冷単気筒エンジンを搭載し、設計の多くを共有する兄弟モデル。ただしPCXは流線形のフェアリングと舗装路で快適な足回りが採用されており、コンフォータブルな乗り心地が持ち味。対してADVはブロックパターンのタイヤやリザーバータンク付きの高性能サスペンションを標準装備し、直線基調のワイルドなキャラクターを持っている。さながら、PCXはセダン、ADVはクロカンといった風情だ。
そこで改めてNS150GXを見てみると、こちらはPCXの快適な走行フィーリングと、ADVのワイルドなルックスを組み合わせた、新しいSUVスタイルの兄弟モデルといえるだろう。現段階では、新大洲本田から中国向けにのみ販売されている模様だが、同社はフィリピン、インドネシアといった国々へのグローバルな展開も行っており、各地でその姿を目にできるのかもしれない。近年の自動車業界のSUVブームと噛み合って人気が高まれば、日本導入の可能性もゼロではないだろう。新たなPCXの3車種目の兄弟の活躍に注目したい。
NS150GXの車体下部はPCXとほぼ同様だが、直線的でごついフェアリングやスクリーンで差別化されている。
PCX160（2025：海外）新型PCXはヘッドライトが進化、TFT液晶メーターを備えるが、NS150GXも同等装備がアナウンスされている。
ADV160（2025）オフテイストの強いADVだが、NS150GXはちょうどPCXとの中間的な立ち位置にいるといえるだろう。
PCXはフリーザ第三形態
NS150GXはクウラ最終形態