社会人でも超苦戦…?大手一流企業の「新卒採用」で出された「ハードな選考課題」5選
今回は実際に出題された選考課題を、就活コンサルタントで『子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法』の著書もある竹内健登氏が紹介。あなたはこれらの課題を解くことができるか?
企業は「ビジネス素養の高い学生」を求めている
近年、大手一流企業は即戦力人材を求める傾向になっており、就職活動の選考内容もビジネス現場を模したものとなってきました。その結果、従来のエントリーシートに加えて「新規事業を立案せよ」「新商品を立案せよ」「既存商品の売上を1.2倍にする方法を考案せよ」といった企画性の高いビジネス課題の提出を求める企業が増えています。
ビジネス課題についての試験はエントリーシート提出時のみならず、面接やグループディスカッション時にも頻繁に行われていることから、企業が「書面を付け焼き刃でなんとかする学生」ではなく、「本質的な意味でビジネス素養の高い学生」を求めていることは明らかです。
学生側も従来必要だった就活対策(エントリーシートや面接練習)に加えて、ビジネスパーソンとして活躍するための基礎力や、社会に出たときに活きるビジネススキルを身に付けることが必要になったと言えます。
この社会情勢に対応するため、就活塾ホワイトアカデミーではビジネススキル開発を行いながら、就職活動の対策ができるような教材の作成およびカリキュラムを提供しています(2022卒の内定率はコロナで採用を控える会社が多い中、100%を達成しました)。
今回は、今の採用の雰囲気を知っていただくためにも、過去に大手一流企業のインターンや本選考で出題された問題をご紹介したいと思います。
企業のビジネス構造を理解しているか?
(1) 商社のインターン応募時のエントリー課題
こちらはとある商社のインターン(職場体験)に応募する際に出題された課題をベースにしています。
最近の商社は、もともと行なっていたトレーディング業務(簡単にいうと仲介)に加えて、資源が採れる鉱山の採掘会社を買収したり、ベンチャー企業に出資するなどの事業投資をして商流全体を抑えにいこうとしています。
中には、川上にある会社から川下にある会社まで一気通貫して傘下に置くことで、バリューチェーン全体から利益を出そうとしている会社もあります。
そのため、この課題では商社が描くビジネスの全体像を理解した上で、どの部分の領域の新規事業を手がけるのかという事業ドメインをうまく選択することが回答の鍵となります。とはいえ、これはビジネス経験がある社会人でも困ってしまう問題ですよね。