無知ってのは、知らないことなんじゃないの? 知らんけど。
概要
無知とは主に「知識」が足りていないことを指す。一般的に無知は良くないこととして批判される。特に無知のくせに難しい議論に口を出そうとすると大抵の場合フルボッコにされる。知識がないのに熱く語ってしまうと「にわか」として間抜け扱いされる。
しかし人間は全て誰しも本能以外の知識を持たない状態で産まれてくるのだから無知になるのが仕方ない時も多い。自分が無知だな〜と思った時は、変に出しゃばらずある程度知識を蓄えてから会話に加わるようにしよう。素直に「分からない」「知らない」と言ったほうがお互い気楽である。(初歩的な事から教えてくれる親切な人もいる)
もちろん単純に「無知=バカ or 未熟者」と捉える人もいる。
カッコつけて知ったかぶりをすると大抵は後で酷い目に遭うことが多いのでお勧めしない。
無知萌え
無知というのは基本的には恥ずかしいものであるが、一方で無知萌えというものも存在する。誰かが物事に詳しくなくてトンチンカンなことを言ったり困ったりするのが可愛いとする嗜好だ。
例
- 「鉄のイノシシが一杯でござる!?」侍が現代にタイムスリップして車を見たとき。
- 「箱の中で絵が動いているでござる!? 面妖な!」侍が現代にタイムスリップしてテレビを見たとき。
- 「ボンベイのヴェスピオス火山ではないか!?」古代ローマ人が現代にタイムスリップして銭湯の富士山の絵を見たとき。
- 「なんじゃこの震える気持ち悪い黄色いものは…食って大丈夫なのか…?」異世界から来た人物がプリンを食べるとき。
上記の例では全ておっさんだが、大体は女性に対して使われる言葉である。アニメや漫画などにおいて天然キャラと呼ばれる子たちは多くの場合無知萌えを体現しているのが思い出せるだろう。たまに「天然ってレベルじゃねーぞ!?」って子もいるがその辺はご愛嬌。
三次においても一般的ではないかもしれないが、無知なことが可愛いとされることもある。「女はバカなほうがいい」。古くさい考えだが案外まかり通っていることも少なくなかったりする。しかし三次の場合は行き過ぎた無知はただのバカにしか見えないので要注意。現実は厳しい。
参考リンク→http://youpouch.com/2011/04/26/162331/
ジェネレーションギャップやカルチャーショックといった観点からすれば、自分の普段と異なった環境で同様なシチュエーションは起きない訳ではない。
無知状態を活用するもの
アニメ・漫画等で主人公・主要キャラが無知・素人な場合がある。
特定の分野・趣味・業種など、そのまま専門用語を羅列すると視聴者が置いてけぼりになるため、
ゼロから説明することで視聴者と登場人物が自然と知識を吸収できるようにするもの。
異世界での探索や、趣味・部活動ものの作品などに多いかもしれない。
無知自慢
無知というのは基本的には恥ずかしいものであるが、一方で無知自慢というものも存在する。有名な物や人の話題になったとき、「流行に流されない俺カッケー」することである。
例
逆に知ってはいるが面倒、恥ずかしい、知識に乏しいなど演出などあえて黙っているパターンもある。
無知の知
哲学者ソクラテスの有名な言葉。学校で習うから知っている人も多いだろう。
一言で言えば「無知であることを知っている人は、自分を全知だと思っている人よりもものを知っている」ということである。実際にはもう少し複雑な哲学的概念であるのだが、詳しいことは「ソクラテスの弁明」を読もう。
たまに勘違いして「固定観念に縛られた専門家よりも、何も知らない素人の方がいいこともある」みたいな意味で使う人もいるが、語源からするとこれは誤りである。
もっとたまに野田総理が「常識さえあれば専門知識なくても大丈夫」という意味で使う人もいるが、これも語源からすると間違っている。
無知は罪
無知は罪とは、「ある人が何かを知らない」という事実について、これを責めることである。
由来や元ネタはわかっていない。一般的には紀元前450年頃の古代ギリシアにおける哲学者ソクラテスが言ったものとされているが、どの著書で言ったものかはわかっておらず、根拠も薄弱な状態である。
また、
という言葉が元ネタであるとする説もあるが、こちらについてもも根拠は不明。
無知であること自体はしょうがないことが多いと上述したが、世の中知らないことが極度に悪いこと、場合によっては犯罪に繋がることすらあるのだ。例えば前者でいえば、マナーや礼儀、後者でいえば割れ行為や犯罪予告などが多いだろう。
悪いことをして捕まった後に「犯罪とは知らなかった」、「そんな事実があるとは知らなかった」といっても社会は許してくれない、残念。
ただ、人間誰しもが自分のことをバカだとは思いたくないし、ましてや罪の意識を持ちたがらない生き物である。
哲学的に用いる分には構わないが、人に向かってこの言葉を発すると「悪かったな」とか「お前が言うな」などと逆ギレされかねない程刺激の強い言葉でもあるので、この言葉を扱う際には注意が必要である。
そもそもこの「無知は罪」という考え方は例えば詐欺やセールスマンとの関連でいえば、いわゆる「騙された奴が悪い」という考え方に近い。
無知は罪という考え方に立てば、 例えば、
悪質なセールス等で詐欺にあった人が詐欺師に抗議するような事例で「無知は罪」という立場を取ると、「詐欺師に騙されたのはお客さまであるおまえが騙される程無知だったからでしょ?詐欺師は悪くないね」という、正直者が馬鹿を見るという結論になってしまう。
こうした点で「無知は罪」という考えは批判されることがある。
本当に罪になってしまうもの
海外旅行などで現地の文化風習を軽視すると捕まったり、高い罰金を支払う羽目になることもある。
いわゆる「知らなかったでは済まされない」ものである。[1]
その他
- 自分の体力・力量・技術・知識量を知らず(誤認)して遭難・大事故などを起こし、家族や関係者に大迷惑をかけるのも罪と言えなくもない。[2]
- 機能や特性をよく知らず、全世界に配信されている事を知らないまま投稿し派手に炎上する例もある。
(→バカッター / バカ発見器) - 嘘、捏造、デマ、情報操作を疑うことなく信じてしまい、デマ拡散を手伝い被害を拡大させた共犯者になってしまう場合もある。
無知を最大限に活用するもの
学生や無知な若者を食い物にするとんでもない悪徳企業は多い。無知や罪悪感を悪用・刺激することで利益・時間・労働力の搾取を行ってくる。「どこも同じ」「これが普通」と言われ素直に納得してはいけない。(労働基準法違反は犯罪)
サービス残業、ノルマ買取強制、罰金、退職不許可、有給不許可も全部違法である。
ただし日本人は大人しく、耐えることが美徳と勘違いし声を上げないのでバレないのが実情。
詐欺や悪徳商法は手口を知っているか否かで展開は180度異なることも。
もちろん細部を変えてあったり、いたちごっこな部分もあるため一概には言えないが…
携帯電話の契約など「店員さんに任せれば安心」と言われるままに頷けば余計なプランをポンポン上乗せされる例や、「一番安かったから」と頼んだら雑費だらけのボッタクリ価格など。
海外旅行など、現地の事情や頻発する犯罪を知らずに酷い目に遭うパターンも多い。[3]
「良く分からないけどこれでいいや」で高価な買い物や契約をしてはいけない。
調べてみよう
インターネットに繋がるのであれば、その時点で情報が金持ち同然である。
しかも365日、24時間受け付けている。グーグル先生など検索してみよう。
もちろんネット上の全ての情報が正しい保証はない。
何が正しいのか?といった正解のない事象も多くある点は覚えておこう。
なるべく多くのサイトを参照する、類義語・同義語も用いて検索してみる。
高額商品などは事前に通販サイトなどでレビューを無料で見ることもできる。
例として
- 「なんかよく分からないし初めて買う××だけど、どれも同じだろうからこれでいいや」
- 「携帯会社なんてどこ選んでも同じでしょ、CMが良かったからこれにするわw」
- 「ブラック企業?そんなもん選ぶ奴はアホ。俺には関係ないから」
- 「なんかみんなが選んでるから」「みんなこれを選んでいると言われたから」
- 「テレビで言ってたから」「(有名人)が良いって言ってた」「一番安かったから」
…なんて理由で決めてしまうと、支払った値段に対して費用対効果の悪いものを選んでしまう場合も。
「ここが一番安い!」ではなく「他社と比較して妙に安くないか?」と疑ってかかるくらいが丁度いいし、「そんな優れたものなら世界中で使われてるだろ」とツッコミも必要である。
犯罪や詐欺など、「自分には関係ない」と情報収集を怠れば
自分にそのまま直撃してしまう可能性もある。[4]
「いちいち調べるなんてめんどくさい」のツケは、金銭・時間・生命で支払わされる場合もある。
(→情報)
無知が無知で居てくれる事で得をする人間がいる事を忘れてはいけない。
関連動画
いや、知らんし。
関連コミュニティ
あるのかな、どうなんでしょうね?
関連項目
- にわか
- 無知自慢
- 無知萌え
- シチュエーション
- 常識 / 教育
- 犯罪 / 詐欺 / 特殊詐欺
- 情報 / 情報弱者 / 情報操作
- トラブル / 危機管理
- 災害 / 事故 / 犯罪
- 洗脳
- 無計画
- 同調圧力 / 集団思考 / 数の暴力
- 認知バイアス / 思い込み
- 責任 / 自己責任
- 釣り(スラング)
- 知らんけど
- 知ったか
- ミリしら
- バカ
- 「あっそれ禁止されてるんだ」っていう規則やルールの一覧
- 知ってた
脚注
- *国によっては警察であっても手加減してくれない。下手な動きをすれば撃たれることも。
- *遭難は現役の時は体力のあった老人などにも多い。救助活動によって二次災害が発生する場合もある。
- *親切にガイドブックに記載されている場合もあるが、面倒だからと読み飛ばしていると、向こうの国は忖度してくれないし、撃ってくるし、強盗は手加減しないし、刑務所は大人数がすし詰めで狭くて臭く人権がない(気に入らないからと殺される事も)。…と思うとガイドブックの注意書きもよく読みたくなるかもしれない。
- *各都道府県警のサイトで様々な犯罪・手口などが啓発・公開されている場合も多い。
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