怪獣(かいじゅう)とは、正体が不明な生物のことである。特に特撮作品などでは人類の脅威となる敵役の醜い生き物をそう呼ぶことが多い。
この記事では主に日本の特撮作品における怪獣について解説する。
概要
特撮映画に出てくる怪獣はそのほとんどが現実的でないほど巨大で超常的であり、巨大怪獣や超獣と呼ぶこともある(ウルトラマンのピグモン、ウルトラセブンのダリーなど例外はあるが)。人間や既知の生態系、秩序の脅威となる(多くの場合)ことが多い。同類のものは欧米の映画作品に先んじて登場しているが(例としてキングコングなど)、その真の意味において彼らは日本に生まれたものと断言できる。
昨今では現実に存在する(と思われる)存在はUMA(ユーマ)、未確認動物とされている。
語源
怪獣という単語自体は江戸時代あたりから既に使われており、南総里見八犬伝でもその単語が確認できる。怪獣と似た単語に「怪人」「怪物」などがあり、この場合の「怪」は「怪しい」「得体の知れない」などの意味を持つ。つまり本来は「怪しい獣」のこと。
私の下宿のすぐ裏が、小さい公園で、亀の子に似た怪獣が、天に向って一筋高く水を吹上げ、その噴水のまわりは池で、東洋の金魚も泳いでいる。
特撮作品における怪獣の歴史
日本で「怪獣」という存在を普及させたのは東宝の怪獣映画によるところが大きい。
日本の怪獣映画の元祖である「ゴジラ」は1954年に超大ヒットし、沢山の模倣映画も作られた。ゴジラは「怪獣王ゴジラ」の名前でも呼ばれ、怪獣という言葉を変化させる原因にもなった。
ゴジラ自体は1933年のアメリカ映画「キングコング」に影響を受けているが、キングコングはゴリラをただ大きくしたような存在で、ゴジラはそれをさらに巨大化させ、口から火(放射能)を吐くなどより人類の脅威として発展させた。
ゴジラの大ヒット以降、次々と「大怪獣バラン」「空の大怪獣ラドン」「宇宙大怪獣ギララ」「大怪獣ガメラ」などの怪獣映画が作られた。それらの怪獣は全て巨大だったので『怪獣=巨大』という印象も与えた。この頃には「怪獣」という単語は完全に意味が変わっている。
1966年には円谷プロダクションにより、テレビ特撮作品「ウルトラQ」が始まる。ウルトラQは毎週異なる怪獣が登場し放送当初から大人気になる。ウルトラQを人気を受けて作られた後番組「ウルトラマン」も超大ヒットし、ますます子供たちに怪獣人気を植え付けることになった。
曖昧さ回避
※同名の生放送主に関しては該当記事を参照。→怪獣(生放送主)
(近代/現代)創作系(アニメ作品は除く)
伝承・伝説系一覧
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関連動画
関連項目
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