今週もかなり疲れていたようです。日付が変わる前から少しだけ、と横になっていたらとたんにグーグー。たっぷりと熟睡していました。ハッとして時計を見たら朝の7時前。金曜夜はこのパターンに陥ることがとにかく多くて弱っちゃいます。気を取り直していきます。
やはり今回はこれ、井上尚弥ですね。今日(1/24)、東京・有明アリーナで行われた4団体統一スーパーバンタム級タイトルマッチで金芸俊(キム・イェジュン=韓国)と対戦した井上は、4回KO勝ち。まったく危なげなく防衛(WBAスーパー、IBF3度目、WBC、WBO4度目)に成功しました。
ワタシが帰宅したのは午後8時半過ぎ。すぐにタブレットでLeminoをチェックすると、なんともう井上のインタビューが始まるところでした。試合は終わっていてびっくりです。
井上の強さが際立ったのはもちろんですが、急きょ対戦が決まった金には荷が重すぎましたね。決着がついた4回、金は右手で「こい」と井上を挑発。どうやら井上はムッときていたようで、これで勝負が早まった感があります。
今回の勝利で井上の戦績は29戦全勝26KOとなり、無敗レコードを更新。ほかにもデータ&記録好きにはワクワクする数字が並びます。主なものを挙げます。
🥊世界戦通算勝利 24勝は、22勝の井岡一翔を抑えて日本人単独1位。また元3団体統一ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)の23勝を上回り現役最多(歴代9位タイ)
🥊世界戦連勝 24連勝で日本歴代1位。2位は具志堅用高の14連勝、3位は山中慎介の13連勝。世界1位はジョー・ルイスとフロイド・メイウェザー(ともに米国)の26連勝
🥊世界戦KO数 22KOは元世界ヘビー級王者ジョー・ルイス(米国)と並び世界最多。もちろん日本歴代1位で、2位は11KOの井岡一翔、3位は10KOの内山高志と寺地拳四朗、4位は9KOの具志堅用高、山中慎介
🥊最短KO 2018年10月7日のファンカルロス・パヤノ(ドミニカ)戦でマークした70秒(1分10秒)は日本男子歴代1位。2位は平仲明信が1992年4月10日、エドウィン・ロサリオ(プエルトリコ)戦でマークした92秒(1分32秒)
🥊世界戦連続KO 大台の「10」に突入。世界1位はウィルフレド・ゴメス(プエルトリコ)と前記ゴロフキンの18連続KO(タイトル獲得&防衛)
個人的には、井上の通算KO勝利数が26となり、日本人ボクサーでは輪島功一、柴田国明の25KOを抜いて歴代単独10位(たぶん)になったことがもっとも喜ばしい。今の時代のボクサーはなにしろ試合数が少ないですから、歴代トップ10に入るボクサーは井上以外、現れないと思っていましたから。
ちなみに日本人ボクサーの歴代最多勝利は1930~40年代に活躍した〝拳聖〟ピストン堀口といわれています。通算成績は176戦138勝(82KO)24敗14分と、今では考えられない試合数。井上がこの記録を更新することはまずありえませんが、今後もKO勝利を続けて、無敗のまま引退してほしい。その日が少しでも先になることを願って……寝直します。