大学院生の時に、予備校で講師のアルバイトを していた。 その古巣の大塚先生が呼んでくださって、 「本校」で講演をした。 いかに受験に向き合うか。 ぼくは思う。受験というものが、もし、 メンバー数が限られた「クラブ」 に入るための技術を競う場ならば、 そんなものは長続きしないだろう。 いったん「クラブ」に入ってしまえば、 あとは油断してしまう。 そういう人は、徐々に輝きを失っていく。 実際、「有名大学」を出ても、 その後どんどん「普通の人」になって 行く例は、枚挙に暇がない。 ぼくは言った。 「受験生よりもぼくの方が よほど猛勉強しているぞ」 本当に大切なのは、「学ぶ」という ことに対する情熱を植え付けることである。 そうすれば、今の時代、いくらでも 独学できる。 子どもたちの心に火をつけよ。 自分の心に火をつけよ。 日本の「受験」に対する方法論は、 クラブメンバーになることを唯一の 命題に