サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
iPad Air
photo.cyclekikou.net
デジタルカメラで撮影する際、JPEGかRAWかという議論はずいぶん昔から行われてきた。JPEGで撮るメリットとしては、何よりファイルサイズが小さい、手軽ということに尽きるだろう。一方、RAWで撮るメリットは後から調整がしやすいということである。もちろんJPEGで撮っても後から修正は可能だけれども、元より良くなることは絶対にないので、いじればいじるほど画質は低下する。 JPEG保存を支持する人の主張としては、画像を後からいじるのは良くない、撮影時にすべてを完結させるべきだという意見だ。自分ももともとフィルム絶対主義者だから、言わんとすることは理解できる。著名な写真家の中にはあからさまにRAW保存は邪道だという人もいる(田中長徳氏とか)。よくJPEGはポジフィルム的、RAWはネガフィルム的と例えられることがある。ポジフィルムは後からやり直しが効かないので一発勝負だが、ネガフィルムは焼き付けの段
この6月に飛び込んできた写真界をめぐる二大ビッグニュース。それは言うまでもなくアサヒカメラの休刊とオリンパスの映像事業売却の件である。カメラ業界を取り巻く昨今の状況を鑑みるといずれそういう日が来るとは思っていたが、それは思っていたよりもずっと早く到来した。 思えば昨年の暮れ、自分の写真趣味終了とカメラ業界の衰退を引っかけて「カメラは終了」という記事を書いていた。奇しくもその中の予言が予想をはるかに上回るスピードと規模で現実になったのである。 一つだけ違ったのは、東京五輪終了後に大不況がやってくるという予想だ。それは半年以上も早く、年明け早々にやってきた。しかも五輪そのものがなくなっちゃった。誰がここまでの惨状を予測できただろうか? 表向きは延期と言っているが、これは誰がどう考えても中止されるであろう。今や世界は百年に一度と言われる大恐慌に見舞われている。もはやリーマンショックどころの騒ぎじ
画像はPENTAXのサイトより借用 すでに知っている人もいるだろうが、唐突にPENTAXがKP J limitedなる限定モデルの受注を開始した。この際、デザインがどうのこうの、誰が買うねん?ということはどうでもいい。問題はこの期に及んで限定モデルを投入してきたということである。 昔からPENTAXは限定モデルを出すのが好きなようだが、この業界では限定モデルが出てくると終わりが近いという定説がある。これはいわゆる末期症状ではないか?(爆) そもそもK-3II後継ですらいつまで待っても出てこないし、FA交換レンズも銀塩時代のものを焼き直したようなのしか出てこない。K-1以来、新製品らしい新製品が出てこない状況で唐突に限定モデルを出してきたのは、いよいよすることがなくなったと見るのが妥当であろう。 すでにカメラ業界は衰退期に入っており、今後に控える大不況の中では淘汰や統廃合が進んでいくことは自
電子水準器が人間を堕落させることはこの前書いたばかりだが、もっと古くから存在しているものが手ぶれ補正だ。デジタル一眼レフが普及するよりも前、コンデジ全盛期には「ブレない」をキャッチフレーズに各社が競って導入した。自分は三脚大嫌い人間だから、これで三脚なしで撮れると手放しで喜んだものだ。 しかし、その頃からシャッタースピードを意識しなくなった。手ぶれ補正があるから気にしなくても大丈夫と安心しきってしまうんだ。本当は大丈夫じゃないんだけど、精神安定剤みたいなものだから感覚が麻痺して大丈夫な気になってしまう。その結果、1/8秒なんてスローシャッターになってても気づかずにブレ写真を量産することになった。手ぶれ補正のおかげでかえってブレが増えた。これを堕落と呼ばずして何と言おうか? 思えばフィルム時代はシャッタースピードを気にしないなんてことはあり得なかった。シャッターを切る前に必ずシャッタースピー
2018年6月 K-70 / smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED WR 滋賀県木之本町にある産業遺跡・土倉鉱山跡。明治40年に発見され、昭和40年に閉山されるまで銅の採掘が続けられていた。廃墟マニアの間では有名な場所であり、前から行きたいと思っていたのだが、日帰り圏ではあるもののこれだけのために訪れるのはなかなか難しい。6月1日、北陸旅行のついでに訪れる機会を得たのでようやく念願叶って行ってきた。 ここの何が凄いかって言うと、観光地化されていない本物の廃墟なのに出入り自由ってこと。中に入って好き勝手にパチパチできちゃう。訪れた日もすでに先客が居て、カメラマンとおぼしき高齢のおっさんが2名うろついていた(笑)。 場所はGoogleマップで調べればすぐわかるんだけど、滋賀県側から来ると国道303号線の金居原から右へ旧国道に入り、少し進んだところにある。 鉱山跡へ続
2013年3月 E-PL2 / M.ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6II くだらない妄想は終了。現実を見たら妄想は夢想に変わった。(爆) カメラなんて買わないのが一番。 さて、現実に戻って久しぶりにリアルタイムネタである。奈良県東吉野村の木津地区に廃校になった高見小学校がある。この場所は非常によく通っているのだが、今までなぜか気にも留めなかった。たぶん木造校舎じゃないので興味の対象外だったのだろう。割と最近まで現役だったからということもあるが、調べてみると2005年に廃校になったようだ。もう8年も経っているとは思わなかった。たまたま昨日目に留まったので、撮影してみた。いかにも昭和の匂いのするコンクリート建築なので、それはそれで写真に残す価値があるだろう。 2013年3月 E-PL2 / M.ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6II 校庭も草が
E-PL5を買ってから3ヶ月が経ったが、カメラに全く興味がないのでまだレビューもやってなかった。もともと欲しくて買ったんじゃなく、値段が下がったからキープしただけの消極的な動機だから、今ひとつ買ってもワクワク感がないんだ。でもここらでレビューをやってアクセスを稼がなきゃ元が取れないじゃないか(笑)。最近サイドバーに人気記事ランキングを導入したんだけど、1位から10位まで見事に機材ネタが独占している。つまり写真趣味人というものは機材にしか興味がないということが証明されたわけだ。しょせん写真は二の次、機材さえ買ってれば幸せなんだよ(笑)。したがって手っ取り早くアクセスを稼ぐには機材レビューをやるに限る。(爆) 以前「K-30 vs E-PL5 高感度対決!」という記事でE-PL5の高感度耐性について評価したので、あえて繰り返すことはしない。結論を言えばAPS-Cを上回ることは決してなくて純粋に
突然だが、PENTAX機材を一式売り払った。もう何も残っていない。理由はついに単三電池使用でもK-30の絞り制御不良が発生したためである。最初の1コマ目だけだったが、一度でも発生したらもう信用できない。このカメラはご臨終である。K-30に限らず、ネットを徘徊しているとPENTAX製品の故障報告は異様に多い気がする。確かにK-70やK-3IIは機能だけ見れば素晴らしいカメラだ。他社には真似ができないほどコスパが高く、独創的な機能満載で満足度が高い。ただしそれには「壊れなければ」という条件が付く。よくプロはPENTAXを使わないと言われるが、その理由がわかった気がする。いつ壊れるかわからないカメラを安心して使えるかってもんだ。本来ならばリコールしてしかるべき事案を隠している時点でアウトだ。企業体質そのものが腐っている。二度とPENTAXには戻らないことを決意した。 売却に際しヤフオクで落札相場
いよいよ本丸の画質編に踏み込むことにする。画質といってもレンズに依存する部分が大きいから、それはまたレンズのレビューで述べるとして、ここでは純粋にカメラ本体に関する部分だけを述べる。 描写性 18-55mmF3.5-5.6AL 42.5mm ISO100 f7.1 1/250sec Lightroomで現像 百聞は一見にしかずであるから、グダグダと文章で述べるよりはサンプル画像を見てもらった方が早いだろう。上の画像はRAWから現像した16MPフルサイズの画像であり、クリックすると等倍で表示する(閉じられなくなったらESCキーを押す)。 ひと言で言えば、ペンタックスの絵には情緒があり、立体感がある。数値では表せないきわめて感覚的な表現なのだが、実際にそう感じるのだ。それとは対照的にニコンの絵には情緒がなく、立体感がない。情緒もへったくれもない無味乾燥で立体感に乏しいノッペラボウの絵しか出てこ
調査には含めたが、新発売のK-70のユーザーはいなかった。 修理を行ったユーザーによると、修理費用はK-50では平均195.30ドル、K-30では平均158.71ドルであった。価格は20ドルから300ドルに及んでいて、地域によって大きく異なるようであった。 ユーザーからのコメントにより、カメラのその後の処置について見識が得られた。かなりの数のユーザーが保証期間外であってもペンタックスから無償修理を受けたと報告している。また、サードパーティーの保証あるいは保険から払い戻しを受けたユーザーもいる。有償で修理する価値はないと決めた人は、カメラをジャンクとして売った(あるいは怒って別のシステムに移った)か、K-5やK-3のようなフラッグシップモデルにアップグレードしたり、M42レンズで使用しているようである。 知見 調査ではK-30とK-50が大半を占めていたので、我々はそれらのカメラに注目するこ
ネタがないのでしょーもない実験をしてみた。もともとこれをやろうと思ったのは、デジタルカメラの解像度に関するある疑問からである。よくレビューサイトなどでレンズの解像度についてLW/PH(Line Width per Picture Height)という単位で数値的に表現されているのだが、どう考えても腑に落ちない。というのは、サンプリング定理によって解像度は短辺方向の画素数の半分以上にはなり得ないからである。たとえば4000×3000の1200万画素なら短辺方向は3000ピクセルだから、その半分の1500本が解像できる線の本数の上限となる。それは次のようにして考えれば誰にでも容易に理解できるだろう。 この画像は1ピクセルおきに白と黒の縦線を交互に並べたものだ。横幅は512ピクセルあるので、白黒の縦縞はちょうどその半分の256本ある。ここでは画面の都合で縦横入れ替えたけれども、横幅を高さと考えれ
まず初めに今年のカメラ収支報告(笑)。今年はOM-4TiとCONTAX T3を売却して約11万円もの利益を得た。T3なんてまさかの大暴騰である。しかも今も高騰を続けているらしい。何でそんなに人気があるのかまったく理解できないが、もう使う可能性がないものは大事そうに持っていても仕方がない。買ったときは新品で5万円しなかったと思うが、ガッツリ儲けちゃった(笑)。一方で今年買ったカメラはゼロ! ボディーはもちろん、レンズやアクセサリーも含めてカメラ関係には1円も使っていない。未だかつてこんなことがあっただろうか? これはカメラ人生初の快挙である(爆)。昨年は最後の最後にGM1Sを買っちゃったので快挙は未達に終わったが、クリスマスも過ぎたし、さすがにもうないよ(笑)。 つまりそれほどまでにカメラ物欲が消滅したということだ。今やカメラなんて1ミリも興味はない(笑)。今どんなカメラが発売されて何が話題
先日、シグマからsd Quattroという凄いヤツが来た! Foveonセンサー搭載のミラーレスとな! 従来のシグマSAマウントが使えるということは事実上SD1 Merrillの後継であり、シグマもついにミラーレスへ軸足を移す決断をしたのだろう。おそらく目の玉が飛び出すような値段になるんだろうけど、これはバカ売れするに違いない。そしてシグマのレンズがまた売れる。シグマは他人の褌で相撲を取っているだけでなく、ちゃんと自社ブランドを育てているところが偉いんだ。 今や一眼レフを作っているメーカーはニコン・キヤノン・ペンタックスの3社になってしまったんだ。一応ソニーとシグマもあるけど、もはや風前の灯火である。そして初めの3社もニコン・キヤノンの2強が圧倒的シェアを誇り、ペンタックスなんてまあオマケみたいなものだ(笑)。タムロン・トキナーが2強だけに絞っているのに対し、それでもペンタックスマウントを
先日E-PL5とGM1Sの高感度性能比較をやってみて、GM1SはE-PL5を上回っていることが確認できた。またもともとマイクロフォーサーズの使用用途として、一眼レフを携行できない場合の代用という位置付けだから、よりコンパクトなGM1SがあればE-PL5は不要に思える。EVF付きで性格の異なるカメラであれば両立も可能なのだが、どっちも同じような性格のカメラだから今後E-PL5は使わなくなることは容易に想像できる。それならば売っちゃおうかということになった。自分はコレクターではないので、使わないカメラを手元に置いておくことが何より嫌いなんだ。同じようなカメラが何台あっても邪魔なだけだし、この超緊縮財政の下、多少なりとも資金に化けてくれた方がありがたい。 そこでヤフオクで落札相場を調べてみたんだけど、ボディー単体ならだいたい12,000~14,000円くらいが相場のようだ。中古屋に売ったらその半
一昔前なら新しいカメラ買ったらレビューするぞと意地悪なテストばっかりしてたもんだが、手も触れずほったらかし。そのくらいカメラに興味がない。クソ暑くてテスト撮影なんかやってられないので、とりあえずあり合わせの画像で画質を評価していただこう。 まず最初は普通に明るい場所での撮影。もちろんISO200だ。JPEGとRAWで画質を比較してみる。JPEGではピクチャースタイルはNATURALを選んでいるが、ガチガチのエッジが嫌いなのでシャープネスは-1に設定している。また高感度ノイズ低減は弱としている。RAWではシャープネスはLightroomのデフォルト(適用量25、半径1.0)とし、ノイズ低減はカラーノイズのみ補正して輝度ノイズ低減は0のままだ。その他はすべてデフォルト値で補正は一切していない。 クリックすると等倍画像を表示するが、非常に巨大なので注意。 E-PL5 / M.Zuiko Digi
先日の記事で、K-30が吐き出すJPEGの絵は明らかにLightroomより精細感が劣っているのに、解像感評価ソフトで解析された解像度はほぼ同じなのはなぜか?ということを書いた。今回はこの謎についてもう少し掘り下げてみたい。 Lightroom現像とカメラ内現像を等倍で比較すると明らかに精細感の違いがある。極端な例として、カメラ内現像でファインシャープネス+1をかけた場合と比較してみよう。 Lightroomでシャープネス45(クリックで等倍表示) K-30カメラ内現像でファインシャープネス+1(クリックで等倍表示) どっちが精細感があるかというと、誰が見てもLightroomの方だろう。カメラ内現像の絵は単に線が太くなっただけで、決して細かい部分まで解像しているわけじゃない。ただガサガサで汚いだけの絵。ここまで来るともはや「写真」ではなく「塗り絵」だ。オリンパスの悪口など言えたもんじゃな
K-50ではなくK-30にこだわった最も大きな理由はこの望遠ズームである。別に135換算460mmもの超望遠を必要とするわけではないが、一般的に言って望遠ズームの望遠端は画質が落ちることが多い。つまり同じ200mmであっても、50-200mmの200mm端よりも55-300mmの200mmの方が画質が安定していると考えられるからだ。それはphotozoneのレビューなどでも明らかになっており、どうも50-200mmが付属するK-50には食指が動かなかった。 このレンズもダブルズームキット専用の廉価版であり、単品売りの旧DA 55-300mmF4-5.8EDに比べると、クイックシフトフォーカス、距離目盛りが省略され、マウントはプラスチックになっている。おまけにフードも付いてこない。しかしまあ光学系は同じものだから気にしない。単品売りだと3万円もするので、オマケに付いてきたと思えば十分お得であ
郡上八幡 2011年8月 E-620 / ZUIKO Digital 14-42mmF3.5-5.6 デジタルカメラに限らず、スマートフォンでも何でも液晶には必ず保護フィルムを貼るっていう人、多いのではないのだろうか? たぶんこういう人はデジタル機器と同時に保護フィルムもセットで買って、購入後すぐに貼る習慣がついているのだろう。傷を付けずにキレイに使いたい気持ちはわかるが、そこまでして何の意味があるのだろうかと思う。自分は断然「貼らない派」だ。 僕が保護フィルムを貼らない理由は、「見づらくなるから」がすべてだ。自分も一時は貼ってみたことがあるが、明らかに見えにくくなるのですぐ剥がしてしまった。それ以来、貼ったこともない。最近の液晶は昔に比べるとずいぶんキレイになって、とても色鮮やかで精細に見える。画面を見ているとうっとりしてしまうほどだ。それが保護フィルムを貼った途端にくすんでぼんやりした
レンズ交換式デジタルカメラが庶民の手に渡り出した頃から議論の的になっているのが、手ぶれ補正はレンズシフト式かセンサーシフト式かどっちが優秀か?という問題。今までの論調からすると、どっちも一長一短があり引き分けとするのが習わしであった。それはメーカーによって方式が決まっており、どのメーカーの肩も持ちたくないというメディア側の事情とも無関係ではないだろう。しかし技術は常に進歩している。今やレンズシフト式に勝ち目はなく、センサーシフト式が絶対的に優位であるとするのが自分の結論である。 歴史的に言えば、古くからあるのはレンズシフト式の方である。フィルム時代の末期にはすでにCanonがIS内蔵型レンズを発売しており、それに続いてNikonもVRで対抗した。フィルムの場合、撮像面は動かせないのだから当然レンズシフト式しかあり得ない。一方でセンサーシフト式の方は、初めて搭載されたのは自分の記憶が合ってい
僕のデジタル一眼レフデビューは2009年4月のこと。オリンパスE-520が最初だった。根っからのカメラマニアである自分にしては、意外と遅いと思われるだろう。最初の普及型デジタル一眼レフ(といっても15万円くらいしたが)であるEOS Kiss Digitalが登場したのが2003年のことだから、新しもの好きはその頃からデジタル一眼レフを購入し、2009年までには2~3台買い換えていてもおかしくない。僕がそれまで一眼レフに手を出さなかったのは、まだまだフィルムには追いついていないと考えていたからだ。 それまではフィルムを主力とし、補助的にコンデジを使うというスタイルが定着していた。つまり、これだけはしっかり残しておきたいと思う写真はフィルムで撮影し、どうでもいいような記録はコンデジで撮るという使い分けをしていたのだ。だから両方とも持っていることが多かった。そしてネイチャーをやめてから写真は趣味
今から15年ほど前の20世紀末頃、ネイチャーフォトにのめり込んでいた時期があった。その頃の生活はといえば、土日はすべて撮影の予定で埋まっていた。何しろ自然が相手なのだから、カメラマンを待ってくれない。特に桜なんて時期が短いから、一週間でも遅れたら完全にアウト。土日しか休めないサラリーマンにとって、チャンスは年に一度しかない。もし逃したらあと一年待つしかないのだ。ゆえに撮影がすべてに優先する。当然、土日だけでそんなにたくさん回れるわけではないから、情報を収集してできるだけ効率良く回る計画を立てる。そして回りきれなかったところは翌年、またその翌年に持ち越されるのである。 ところがだいたい3年もするとおおよそめぼしいところはすべて行き尽くしてしまう。そうなるとあとは同じことの繰り返し、無限ループが始まるのだ。その頃から急に写真がつまらなくなった。年々フィルムの消費本数も減少していき、2004年頃
マイクロフォーサーズには投資しないと宣言していたのに、シグマのDNが2本とフォーサーズアダプターまで揃えてしまった(爆)。もう後戻りできない状況になっている。しかしあえて言おう。マイクロフォーサーズはこれで打ち止めだ。E-PL5は買わない。E-PL2で十分だ。いくら高感度が良いと言ったって、どんなカメラでも最低感度で撮るのが一番良いに決まっている。高感度を欲しがるのは単なる無精。昼間しか撮らないなら何も変わらないし、三脚を使えば撮れない写真はない。もともとE-PL2を選んだときもE-PL3と比較して熟慮した結果であったはずだ。小さすぎないサイズと持ちやすい形状、ボタン配置の合理性と液晶の大きさ、それにストロボ内蔵がE-PL3よりも勝っていたからだ。同じことはE-PL5やE-PM2についても言える。E-PL2を超えるモデルは今後オリンパスから出てこないだろう。だからE-PL2をとことん使い倒
デジタルカメラの性能でよく解像度や高感度ノイズばかりが問題にされるが、それってそんなに重要なものだろうか? 少なくとも現在のデジタル一眼レフの水準であれば、A4~A3プリントのレベルではまったく区別は付かないはずだ。それよりも発色性と階調性(言い換えればダイナミックレンジ)の方がより重要と考える。なぜならそれらはどんなに縮小しても必ず見えてしまうからだ。発色性の問題は横へ置いておくとして、ダイナミックレンジの狭い白飛びした画像はいかにも安っぽく見えてしまう。コンデジと一眼レフの「格の違い」を最も感じるのはまさにこの部分である。 ダイナミックレンジを左右するのは主に1画素あたりのセンサーサイズだから、小さなセンサーに一眼レフ並みの画素数を詰め込んだコンデジはどうしても分が悪くなる。それでは一眼レフで使われているフォーサーズ、APS-C、135の違いはどうだろうか? まあ結論から言えば画素サイ
Pentaxのカメラに付属するPentax Digital Camera UtilityはRAW現像する際にカメラ側の設定を完全に反映できないことは周知の事実。バージョン5になってだいぶマシにはなってきたが、それでもエクストラシャープネスなどいくつか反映できない項目が存在する。またカスタムイメージなどの設定を反映できても、それはあくまでも「模倣」であり、カメラが生成するJPEGとはまったく同一にはならないこともうるさいユーザーには当たり前の事実。 ご存知のようにPentax Digital Camera Utilityは実質的にSilkypixを販売する市川ソフトラボラトリーが開発しているので、それは仕方のないことと思っていた。これまでPentaxに対してカメラ側の設定を完全に反映するように改良せよというような意見を述べたことがあった。しかし、それは事情をよく知らないユーザーの戯言であり、
巷では糞レンズとの評価が高いDAL 18-55mmF3.5-5.6ALであるが、本当にクソなのか使ってみないとわからない。今まで3週間ほど使ってきた感触からは、標準域~望遠域は満足な描写をするが、広角端にはややクセがあるという印象を持っている。そこをもう少し掘り下げて検証してみたい。 まずその前に単品売りのDAとキットレンズのDALの違いについて。どちらも光学系はまったく同じものだが、DAに比べて簡易防滴構造、クイックシフトフォーカス、距離目盛りが省略され、マウントはプラスチックになっている。しかもフードは付属せず、リアキャップもハメコミ式の簡易型になっている。ペンタックスのキットレンズは単品売りとの差別化が著しい。まあボディー単体とさほど価格が違わないのだから、そのくらい差別化されないと単品売りの意味がなくなるのだが、苦言を呈したいのはリアキャップ。これは片手で付け外しできないから困る。
重箱の隅をつつくような話題で恐縮だが、先日スクープした「ペンタックスのAFにおける怪しい挙動」の続編である。その前に、根拠となったアサヒカメラの記事を紹介しておこう。もう一度図書館で借りてきて確かめた。これはメーカーの公式な見解だから間違いのない話だ。 アサヒカメラ2013年1月号「ニューフェース診断室」より抜粋 さて、その後さらにK-30をいじっていたところ、また新たな事実が判明した。絞り値によるピント位置補正は絞りに応じて連続的に変化するものと思っていたが、どうやらそうではないらしい。大ざっぱに言えば「開放」と「小絞り」の2段階しかないことがわかってきた。そしてその境目となる絞り値はf6.3とf7.1の間にあることを突き止めた。この絞り値を境にピント位置補正が作動するかしないかが決まるのだ。ただしこれはボディーとレンズの組み合わせによって異なるかもしれない。あくまでもK-30とDAL
ペンタックスK-3がローパスセレクターなる機能を搭載して登場したことに驚いている。ローパスフィルター(以下、LPF)の有無を切り替え? そんなことが可能なのか? と最初は怪訝に思ったが、なんとボディー内手ぶれ補正機構(SR)を利用してわざと微小なブレを発生させてやることにより、LPFと同等の効果を生み出す仕組みらしい。これぞまさに逆転の発想であり、ペンタックスはすごいと思った。今まで誰も考えつかなかったコロンブスの卵的発想ではないか! よく考えてみると、ペンタックスはこのSRを本来の手ぶれ補正以外にいろんな機能に応用している。たとえば構図微調整機能とか、傾き補正機能がそれである。その他オプションでは自動的に星の日周運動を追尾するアストロトレーサーにも使っているし、エントリー機ではなんとセンサーのダストリダクションにまで応用している(効果はほとんどないらしいが)。ペンタックスは本当にSRがお
一眼レフのAF操作において、「半押しAF」と「親指AF」というものがある。どっちを使うかは個人の流儀によるだろうが、一般的には圧倒的に半押しAF派が多いと思う。ただしそれはカメラのデフォルトがもともと半押しAFになっているからであり、説明書をちゃんと読んだことがない人は親指AFなるものを知らないことがほとんどだろう。つまり半押しAFというものは別に好んで使っているわけではなく、そういうものだと思って大半の人が使っているにすぎない。それに対して親指AFの方は明らかに「カメラをわかっている」人が「わざわざ選んで」使う方法であり、確かに半押しAFにはないいくつかのメリットが存在する。それをもって親指AFの方が絶対に優れていると主張する信者も多い。本当にそうなのだろうか? それについて少し掘り下げて考えてみたい。 一般的に言って、どちらの方式が有利であるかは三脚の使用と密接にかかわっている。大ざっ
まだE-PL5のレビューもしていない状況だが、昨日E-PL7が発表されたので急遽ネタにしてみる。何と言っても新製品ネタはアクセスが稼げるからね・・(笑) 少し前からデジカメinfoなどでリーク情報は出ていたが、まったくその通りだったようだ。このところのE-PL5の価格下落も当然その前兆だったのだろう。オリンパスの場合、新製品リリースのサイクルがあまりにも短いため、2世代前のモデルが買い頃になる法則がある。ということは、E-PL6は当分の間併売が続けられ、E-PL8が出る直前に買い頃になるのだろう。(笑) それでE-PL7のスペックについてなんだが、ひと言で言えばE-M10から内蔵EVFを取っただけといえるのだろう。ほぼうり二つと言っていいほど似ている。乱暴な言い方をすれば、中身は同じでガワを変えただけの派生モデルに過ぎない。見た目はE-P5にそっくりだけど、やっぱりデザイン重視のモデルなの
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『DEJA VU ~いつか見た光景~』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く