1960年、東京生まれ。編集家・フリーライター。多摩美術大学非常勤講師。高校時代に作ったミニコミ(同人誌)がきっかけで、1980年からフリーランスに。1989年に小学館ビッグコミックスピリッツで相原コージと連載した『サルまん サルでも描けるまんが教室』が代表作になる。以後、マンガ原作・ライター業を経て、2008年に京都精華大学マンガ学部の専任教授となり、これが生涯唯一の「就職」になるが、2015年に退職。同年、電脳マヴォ合同会社を立ち上げ、代表社員になる。著書に『サルまん』(小学館)、『ファミ通のアレ(仮題)』(アスキー)、『私とハルマゲドン』(ちくま文庫)、『篦棒な人々』(河出文庫)、『竹熊の野望』(立東舎)、『サルまん2.0』(小学館クリエイティブ)等。 フリーランス、40歳の壁 「仕事相手が全員年下」「自己模倣のマンネリ地獄」「フリーの結婚&子育て問題」……本物しか生き残れない「40
『無限の本棚』(アスペクト刊)という変わった題名の本が売れているのをご存知だろうか? その中に登場するのが「エアコレクション」という言葉だ。「コレクション」と聞いてピクッと来る方も多いはずだが、それでは「エアコレクション」とは?著者であるポケモンシリーズのシナリオライターやゲーム誌などのライターとして活躍後、現在は神保町の古書店「マニタ書房」の店主とみさわ昭仁氏に、その神髄を聞いた。 ブックオフとアマゾンの間には“背取り”アプリがある ――『無限の本棚』を読ませてもらいましたが、いちばん凄いなと思ったのがアプリの話です。とみさわさんが、全国に900店近くあるというブックオフの全店制覇をめざしているという話も凄いんだけど、ブックオフの店頭で本のバーコードを読むアプリを使っている人たちがいるという話です。 とみさわ「そうです。“背取りアプリ”というアプリがあるらしいんです、有料アプリらしいんで
すっかり放置しっ放しで、たまに更新されたかと思えば宣伝ばかりになってしまっている当ブログ「蒐集原人」なのですが〜、凝りもせずまた宣伝のために更新するのです! とみさわ昭仁の書き下ろし新刊が、3月22日にアスペクトより刊行されます。タイトルは『無限の本棚 手放す時代の蒐集論』というもので、小学生のときに酒ブタ(日本酒のキャップ)を集めることからコレクションの道に足を踏み入れたぼくが、以後、ミニカーやら漫画本やら古鍵やら顔出し看板やら廃盤レコードやら人喰い映画DVDやらの様々なコレクション活動を経てゆくなかで見つけ出した、前代未聞の蒐集論です。 皆さんは、何かをコレクションする人というのは、「蒐集欲」が強い人だと思ってますよね? そして「蒐集欲」というのは、すなわち「物欲」であるとも思っていることでしょう。ところが、そうではなかったのです。 自分で物を集めることも大好きだけど、それ以上に、何か
年が明け、1月7日に父が亡くなった。享年84。 ずいぶん前に脳梗塞で倒れてから、とりあえず復活はしたものの、最近はかなり恍惚の人状態だったので、そろそろ秒読みだと覚悟はしていた。昼間、ひとりで風呂に入って湯船に浸かった途端に心不全を起こし、そのままポックリ、ということらしい。16日(金)に通夜、17日(土)に葬儀を済ませた。両親の親戚だけを呼んで、あくまでも控え目に。 亡くなったのが7日(水)だから、最初はその週末が葬儀の日程になるだろうと思った。おれは1月14日から16日まで岡山出張を予定していたので、9日(金)か10日(土)に葬儀を済ませれば、出張には行けるはず。予約したホテルもレンタカーもキャンセルせずに済むだろう。 そう楽観していたら、どうも正月に人がたくさん死んだようで、地元の火葬場ではズラリと死人が焼かれるのを待っている状態だという。我が家の仏さんは早くても15日にならないと焼
私はアイドルが好きで、とくにキャンディーズやアグネスラム、百恵ちゃんなど、1980年代頃の写真集や単行本を、神保町に足繁く通って収集しています。たまに、「古本屋になって365日、アイドル本に囲まれていたい……」という妄想に憑りつかれることがあります。 古本屋は儲からないと聞きますが、とみさわ先輩はなぜ古本屋になったのですか? 古本屋になるにはどうしたらいいですか? 家族はいません。資金は200万円までなら出せます。 (41歳/独身のふつうの会社員) 『古本屋残酷物語』 志賀浩二 (2006年/平安工房) オアシスというのは 常にその先にある ああっ、ここにまた1人、見てはいけない夢を見てしまった男が! 古本の街、神保町が好きな人なら、誰もが1度は見る夢。それが古本屋のオヤジになること。かく言うわたしもそうだった。そして、いまから2年前、51歳のときにその夢を現実のものにした。それがマニタ書
一度でもマニタ書房に来たことがある方なら、様々に分類された本のジャンルのひとつに「やくざ」というコーナーがあるのをご存知だろう。お客様のニーズに応えるという理由はもちろんあるが、それよりも、まず店主が極道者たちにひとかたならぬ興味をもっているからだ。自分の好きな本だけ売る。それがマニタ書房の基本姿勢である。 あるとき、こんな本を仕入れてきた。ブックオフではない。場所は忘れたが、都内のどこかで開催された古書市での収穫の1冊だったと思う。 『関東やくざ者(もん)/藤田五郎』(1971年/徳間書店) 仕入れてきた本をすべて読むなんてことは不可能なので、この本もしばらくは適当に積んでおいた。そしてあるとき、気まぐれで中をパラパラめくっていて、以下のような箇所を発見した。 本文のある箇所が、極太マッキーで黒々と塗りつぶされているのだ。分量にして3行。なぜ塗りつぶされたのか? 何が書かれていたのか?
高3の息子が受験を控えているのですが、部活を理由にして一向に受験モードに入りません。 妻とは毎日のように「勉強しなさい!」「ちゃんとやってるよ!」のバトルが繰り返されています。 わたしが思うに、これはある意味"更年期の妻"VS"思春期の息子"という構図なのではないかと……。 いまはまだ傍観しているのですが、気の弱いわたしはどちらに付くにせよ、 片方を敵に回しかねないでしょう。うまく仲をとりもつ秘策はありませんか? 『円楽、親父を叱る/ 三遊亭円楽』 (1981年/芳文社) 父親と母親には それぞれ役割りがある! あー、奥さんと息子さんとの板挟みねえ。これはヘタすると「いい大学を出ないとお父さんみたいになっちゃうわよ!」とか「そんなオヤジを選んだのはオフクロじゃないか」とか、矛先がこっちを向いたりするから迂闊には口を出せないよね。息子っていうのは仲が悪いように見えて実は母親の味方で、そのくせ
このボーナスは、ゲームを始める前にリスクを避けたい人にとって、非常に有利な条件です。また、フリースピンからの勝利金は賭け条件があるものの、無料で始められる点が大きな魅力でしょう。 おすすめ2実績あるオンラインカジノ ベラジョンの姉妹ブランド インターカジノは、信頼性の高さでも定評があります。 特に、同じ運営会社が手がける有名なオンラインカジノ「ベラジョン」と姉妹ブランドであるため、運営の透明性や安全性が保証されています。 1996年に設立され、20年以上にわたってプレイヤーから愛され続けているという実績が、プレイヤーに安心感を与えているのです。 また、厳格な規制を守って運営されており、キュラソーライセンスを取得しているため、プレイヤーは安心してゲームを楽しめるでしょう。この運営体制と信頼の高さは、初心者からベテランプレイヤーまで幅広い層に支持されています。 おすすめ3キャラクターが特徴的
ま、ちょっと言ってみたかっただけで、実際にやすし師匠はやって来たりしないんだけど、このリズム感はやっぱり何度口にしても気持ちいい。表紙イラストも併せて正真正銘のメガネ本だ。 ▲『眼鏡めがねメガネ/高橋功』(1982年 広論社) とにかく眼科医の書いたこの本には古今東西いろんなメガネが紹介されているのだろう。この本を読めばメガネに詳しくなれるに違いない……。そう思って表紙をひらいてみると、 この小著を 嗣子、満の座右に 岸田 武氏の机下に そして 森 文雄氏の御霊前に 捧ぐ なーんて献辞が書かれている。嗣子って誰だ? 文雄氏って誰だ? おそらく家族や恩師たちの名前だと思うが、妙に写植のサイズがデカくて違和感を覚える。だが、まあいい。文筆が本業でない人が本を出したときには、このように自分賛美の変形として、周辺人物への献辞や謝辞に力が入ってしまうことがよくあるのだ。驚くほどのことじゃない。 で、
フリーライターの村崎百郎氏が、今年の7月23日、自宅を訊ねてきた自称読者だという男に刺殺された。村崎百郎とは、紫色の頭巾をかぶった巨漢の怪人で、他人様のゴミを漁ってプライバシーを暴いたり、社会の常識に唾を吐きかけるような文章をひたすら書き続けてきた、電波系鬼畜ライターだ。 デビュー以来一貫して「自分は狂人だ」と宣言し続けていた村崎氏だったが、その文章は一見暴力的でありながら、実はすべての人間が胸に秘めている闇を抉り出していて痛快だった。ときには、暴言の裏に社会の行く末を案じる様子を感じさせることさえあった。本人が自身を「狂人だ」と称するのを否定するつもりはないが、そこにある狂気は、世間一般が定義しているものとは少し違っていた。 狂気などというものは、本当は誰の心の中にもある。ただ、みんなそのことに気がついていないだけだ。そのことに気がついたなら、あとは、自分でコントロール出来るか、出来ない
『切手でつづる原子力/三島良績』(1983/サンケイ出版) たしか銀座松屋の古書市で手に入れたのだったか。コレクションをテーマにした本には滅法弱いおれが、こんな魅力的なタイトルを見せられたら買わないわけにいかない。何よりも、この本で採り上げられている「原子力切手」という言葉の語感にギョッとさせられる。もちろん、単に原子力をテーマにした図柄の切手だということはわかる。これらの切手が作られた当時、原子力は未来のエネルギーとして人類の期待を一身に背負っていたのだから、切手の題材に選ばれたとしてもなんら不思議はない。でも、やっぱりちょっと舐めたら死にそうな気もするんだよな。 見た感じ、よくある珍奇なコレクション紹介本かと思えるのだが、よく見ると肩書きがすごい。「東大名誉教授」ときて「切手文化会会長」だ。勤勉と道楽がものすごい親密さで共存している。そんじょそこらのコレクター本とはワケが違うのである。
水木しげる先生の米寿を記念して、銀座松屋で開催されている「ゲゲゲ展」を見てきた。行ったのが初日であり、しかもいまNHKの朝ドラが絶好調なこともあって、ものすごい人出。会場内は水木ファンで寿司詰め状態だったよ。入場料が大人1000円というのも値頃でよかったのかもしれない。水木作品の原画が1000円で見られるなら安いもんだよなー。 水木プロダクションの2大アシスタントとして知られるつげ義春、池上遼一。この二人の作風から、水木漫画のあの緻密な背景は二人によるものと思っている人も多い(おれも最近までそう思ってた!)。でも、実際にはあの二人がアシスタントに来る前から、水木先生の漫画って背景のクオリティが半端なかったらしい。実写ドラマ版『悪魔くん』のヒットで仕事量が一気に増え、プロダクション化してからは背景はほとんどアシスタントに任せるようになったという。その際に、背景描写のテクをアシスタントに叩き込
拙著『人喰い映画祭(満腹版)』の発売まであと3日となった。いやー、やっと本になるんだなあ。感慨深いなあ。 思い返せば4年前。大好きなアニマルパニック映画を片っ端から見ては淡々とレビューを書いて更新していくブログのアイデアを思いついたのが、2006年の暮れだった。最初はブクログで作り始めてみた(→その跡地)が、どうも違うような気がしたので、すぐにやめて、それまでココログでやっていた按図策駿というブログを間借りして始めたけど、カテゴリの設定がうまくいかなかったのでこれもやめて(→その痕跡)、新たにJUGEMブログを借りて正式スタートさせたのが2007月の3月だった。 とにかく目立つために、ブログのヘッダーは凝って作った。人喰い生物をコラージュするというのだけは最初に決めてあって、あとは大好きだったブログ「赤兜」を参考にして作っていった。右端になぜかナマハゲがいるのはヒライさんへのオマージュだ。
安田理央さんと柳下毅一郎さんという人間的にかなりアレな二人が、昼間から飲める店をハシゴしながら古本屋めぐりをするという駄目人間極まりない企みをしていて、おもしろそうだからおれも一枚噛ませろ〜、と後乗りで参加したつもりだったのだが、どうやら計画の発端は「つくたま古本ハンティング」だった模様。おれか! 本日のコースは、赤羽をスタート地点として川口、蕨を通って浦和がゴール。なぜこのコースかというと、ここいらは安田さんの地元で、飲み屋もそうだけどなんといっても古本屋に土地勘があるからだ。古本屋の位置はネットで調べるよりも地元の人に聞くのがいちばんだからね。 ともかく、平日の昼間、というか朝10時、赤羽の立ち飲み「喜多屋」に3人が集合。ここはハイボール180円、つまみも串焼きが1本110円〜という格安値段で、1000円も使えばべろべろに酔える、いわゆる「せんべろ」と呼ばれるアル中御用達の飲み屋なのだ
朝飲み仲間であり、古本屋好き仲間でもある柳下毅一郎さんと、とみさわ昭仁さんと3人で、飲み屋と古本屋を回るツアーをやりました。今回は赤羽から浦和に至る京浜東北線編です。 まずは赤羽、喜多屋に午前10時に集合。赤羽といえば、いつもまるます家なんですが、たまには違う店にしようということで、朝7時からやってる立ち飲みのこの店にしました。 いや、とにかく安いのなんの。生ビールが360円というのも安いんですが、ハイボール(焼酎の炭酸割り)が180円、煮込みも180円、まぐろブツ220円と飲み物もつまみもバカ安なので、360円が高く思えるくらい。あまりボリュームのあるつまみはないので、ガッツリ食うというよりも、軽く飲むのに向いてる店ですね。 お店のおばちゃんやお兄ちゃんも気軽に話しかけてくるし、こういう店が地元にあったらたまらないなぁ。 あ、ちなみに店内では携帯電話禁止なので、iPhoneいじってても注
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