最新の『ニューズウィーク 日本版』(2008.2.13)の特集は「企業の社会的責任ランキング」ということで、ビジネスパーソン&就職を控えた学生にとってはマストバイなのだが、その特集をより際立たせる記事も同時に掲載されてあった。そのタイトルは、 「ソシエテの汚れた英雄 ジャームズ・ボンドかチェ・ゲバラか 不正トレーダーにフランス国民が喝采を送る理由」 いうまでもなく、Rogue trader ジェローム・ケルビエル/Jerome Kerviel についてである。 ざっと読んでみた。さすが『ニューズウィーク』という感じだ。ジェローム・ケルビエルの不正行為を追いながら、タイトルにあるように、フランス人がケルビエルに寄せるロマンティックな英雄視は彼らの金融資本主義に対する不信感がその背景にあるのだと指摘している。要するに、問題はフランスにあり、なのである。また、ケルビエルが「地方の地味な大学」の卒