東京都目黒区の防衛省技術研究本部先進技術推進センターに1973年から保管されていた核物質のプルトニウム239が、米国政府に引き渡されていたことが25日までにわかりました。 目黒区議会に「防衛省が保管するプルトニウムの米国への輸送(返還)について」の報告があり判明したもの。昨年12月18日に海上輸送で引き渡されていました。住民の長年のねばり強い運動で実現したものです。 プルトニウムは米国のニューメック社製造で、73年8月に当時の防衛庁が日商岩井を契約相手に購入。86年、国会で日本共産党上田耕一郎参院議員(故人)が追及し、存在が明らかになりました。 2009年、防衛省が海外派兵の中核組織として「国際平和協力センター」を目黒区に建設する計画を発表した際の住民説明会で、プルトニウムが依然として保管されていることが判明。住民や被爆者、平和団体などが撤去を求めて協力し、国と交渉するとともに、区議会に約