■近年まれにまれに見る混戦のJ2ディヴィジョン 9月に入って、首位のFC東京から6位のサガン鳥栖までの勝点差はわずかに“3”しかない。 この混戦の大きな要因は、“本命”と見られた有力なチームが出足でつまずいたこととそれに続く中堅どころのチームの健闘に他ならない。 鳥栖は開幕前には、本命どころかその中堅どころのなかにも名をあげる専門家は少なかった。 地方の零細クラブであることと99年のJ2創設以来一度もJ1への昇格を果たしていないこと、そして尹晶煥監督の監督としての1年目であることなどが理由にあげられていた。 確かに、尹晶煥監督は「J1昇格はお約束できないが、全力で戦うことだけはお約束します」と就任会見でコメントしていた。監督自身も、今季の戦力を他クラブと比較して、昇格は難しいと肌で感じていたに違いない。 しかし、前半戦を終了した段階で、「全力で戦います」との約束を果たしているだけでなく、こ