さて、連載にだいぶ間がたってしまったが、第三回を書いておきたい。 今回、扱うのは「ゲーミフィケーション」というお題だ。なぜ、いま「ゲーミフィケーション」なのか。その問題については、今月25日に発売予定の書籍『ゲーミフィケーション』のほうに詳しく書いたが、要点をいくつか書いておきたい。 「ゲーミフィケーション」というキーワードは今現在、ほぼバズワードになってきてしまっている、と言っていいだろう。その使われ方も幅広い。基本的な意味は「ゲームのテクニックを、社会の幅広い分野に活用すること」ということだが、それだけ言っても、掴みかねる人は多いだろう。 もっとも表面的な理解は「さまざまなことを楽しくしたほうが、ユーザーにウケがいいから」という程度のものだろう。そんなことは、言われなくたって、誰だって知っている話だ。 問題は、これが「なぜ」いまの段階に大きな話題になったのか、ということだ。 世の中のさ