実作者と評論家との関係について、後者が前者に寄生し、実作もできないくせに口先だけで好き勝手なことをいってるだけの連中でしかないと見做されがちな風潮がある。いやまぁ、そういう評論家は確かに多いんだろうけど、だからといって評論ってのをそういうただのいいっ放しだとしか捉えられないのは、損してるなぁと思う。理由はふたつ。 評論にも、それ自体が作品としての、つまり実作としてのクオリティを持つものがたくさんある。つまり、評論を、必ずしもなにか実作とは別物の、寄生的なものであると見做すことはできない。 しかし、そういった評論が現に存在しないジャンルというのも多分あるんだろうけど、しかし優れた評論を持たないジャンルは、不幸である。 ワイドショーとかでろくでもないことを述べ散らかしている「〜評論家」だとか、あるいはネット等で好き勝手にあれはいいだのダメだの書き散らして評論家ぶっているような連中によって、上記