オープンソースは2、3年前までは共有モジュール/開発プラットフォーム/ミドルウェア/フレームワークという分野で主に利用されており、多くの人が携わっているというよりも、一部の開発者向けのものという印象がありました。それが近年では業務アプリケーションや汎用グループウェア、基幹システムといった分野にも浸透してきているのです。 オープンソースのERPであるCompiereは日本だけではなく、世界各国の中小企業に導入実績があります。ERPシステムを無償に近い低コストで素早く導入するということは従来では考えられませんでしたが、Compiereはそれを実現したといえるでしょう。 2005年の8月から筆者は日本においてCompiereの導入サポートを実施してきましたが、その素晴らしさについては日を追うごとに実感しています。まだまだ日本市場では認知されていませんが、今回の特集ではERPとして何ができてどこが