【動物園を100倍楽しむ方法】第4回 モグラ 動物が大好きだから、もっと動物園の生き物について、いろんなことを知りたい。動物園の生き物のトリビアを周りの人たちに教えて、一目置かれたい。それには動物園の飼育員さんに聞くのが一番だと考えたのが、この企画である。動物園の動物のいろんな逸話を、飼育員さんに教えてもらおう。 東京都日野市に位置する多摩動物公園は、上野動物公園の約4倍という豊かな自然が残る敷地に、できるだけ柵を使わない形で動物を展示している。今回、取り上げるのはモグラである。多摩動物公園にログハウスのような展示施設、「モグラのいえ」が開設されたのは15年ほど前。現在、11頭のモグラが飼育展示されている。 扉を開くと中は20畳ぐらいのスペースだ。部屋の中央に配されたテーブルの表面の透明なアクリル板の中には、山砂が詰め込まれ、それぞれ区切られた“モグラの寝ぐら”になっている。そこから伸びる
動物に関する調べ物をしていて、例えば「ライオンの群れ」が"a pride of lions"になったりとか、英語で動物の群れを表す「集合名詞」(collective noun)が面白いな〜と気づいたので、興味を引いたものをいくつかイラスト化してみました。その語になった理由なんとなくわかる〜なやつもマジでわからんやつもありますが。Twitterはこちら。https://twitter.com/numagasa/status/1284074102429343744?s=20 ーーー以下7/21追記。反響大きかったので作った第2弾です。ーーー ーーー追記終わりーーー これらはあくまで一部で、こちらのwikipediaにも動物の集合名詞の一覧が乗ってて、めちゃ多様かつ「なんで?」という奇妙なのもあって面白いので、言語ファンはチェックしてみて。本当に英語圏の人こんな使い分けてるんかな〜?とちょっと疑
ことし4月、国内の動物園で初めて誕生したアフリカの砂漠地帯などに生息する「スナネコ」の赤ちゃんが、13日から栃木県那須町の動物園で一般に公開されることになりました。 那須町の「那須どうぶつ王国」では、去年10月から、日本の動物園では初めてアフリカの砂漠地帯などに生息する世界最小クラスのネコ「スナネコ」の飼育を始め、ことし4月、メスの赤ちゃんが生まれました。 赤ちゃんは生まれた直後は衰弱していましたが、人工保育で世話を続けた結果、生まれた時のおよそ9倍の530グラムに育ったということです。 動物園が赤ちゃんの映像を公式チャンネルで公開したところ、これまでに17万回再生されるなど、愛くるしい姿は早くも人気を集めています。 動物園では13日から一般に公開することを決め、赤ちゃんは新しい環境に慣れるため、10日から展示スペースで過ごしています。 飼育担当の櫻井大城さんは「スタッフ一同、赤ちゃんを大
ミステリークレイフィッシュのゲノムを分析した結果、全てのサンプル個体は1匹のメスを祖先に持っていることが明らかになった。最初のクローンは、約30年前に水槽の中で生まれた。(PHOTOGRAPH BY FRANK LYKO, BKFZ) 全ては、1匹のメスから始まった。 1995年、米フロリダ州エバーグレーズでスラウクレイフィッシュ(slough crayfish、学名Procambarus fallax)と呼ばれる1匹のザリガニが捕獲された。ある愛好家が生き物フェアでそれを見つけて購入した。すると、なぜかそのザリガニは交尾相手なしに自分のクローンを作成して繁殖し始め、ミステリークレイフィッシュ(別名マーブルクレイフィッシュ、学名Procambarus virginalis)と呼ばれるようになった。 飼い主は、みるみるうちに増えるクレイフィッシュを飼いきれなくなり、ペットショップへ持ち込んだ
わーーーー!! 目の前にホッキョクグマがーーー!!! あ、ホッキョクグマ越しに失礼します。 Yorimichi AIRDOをご覧の皆さま。 はじめまして、編集者の徳谷柿次郎と申します。 今回、私が訪れているのは“日本初の行動展示”で話題となった北海道旭川市にある「旭山動物園」です。 旭山動物園の特徴は、動物との距離がとにかく近いこと。性善説に基づいたような設計になっていて、このように愛らしいペンギンも手を伸ばせば触れそうなほど! ってよく目を見たら真っ黒の鳥目だし、めっちゃ糞尿してるし、怖い声で鳴いてるし……。さらにいえば、右側のペンギンは寄生獣みたいにエグい角度で首が曲がっていて怖い。 そして「ぺんぎん館」の中に入ってみると…… 世界初! 泳ぐペンギンの様子を水中から観察できるやつ!! 流線形のフォルムで、まるでジェット機のようにビュンビュン泳いでいました。 かっけぇぇぇ。なんだろ、この
ここ最近熱狂的な盛り上がりを見せ、ネット上の話題を独占しているアニメ『けものフレンズ』。 「すごーい!」「たのしー!」といったフレーズが大流行し、その独特のユルさから「見るとIQが溶ける」というような評価? を集めている。 ニコニコ動画での第1話の再生回数は150万回を超え、まだまだ勢いが衰える様子はない。 『けものフレンズ』はアニメやマンガを含めたメディアミックスプロジェクトで、その先駆けとなったのが2年前の3月に始まったスマホゲーム版だ。 しかし思うようにユーザー数が伸びなかったのか、昨年12月にアニメの開始を待たずひっそりとサービスを終了。アニメから入った多くの視聴者にとっては、ゲームをやりたくてもできない状態となってしまった。 一体なぜ『けものフレンズ』はこれほどまでに流行っているのだろうか? そしていつの間にか終了していた幻のスマホゲーム版はどんなアプリだったのだろうか? 電ファ
最も長寿な脊椎動物であると分かったニシオンデンザメ(研究チーム提供) 【ワシントン共同】グリーンランド近海の北極海などにすむニシオンデンザメは、最高で400年ほど生き、脊椎動物では最も長寿であることが分かったと、コペンハーゲン大などのチームが12日付の米科学誌サイエンスに発表した。 成体になるまでに150年ほどかかり、寿命は最低で272年と判明。脊椎動物の中では150~200年は生きるとされるホッキョククジラより長寿命で、これより長生きの動物は500年生きる二枚貝の一種ぐらいだという。 ニシオンデンザメは北大西洋から北極海などの深さ100~1200メートルに生息し、成体になると体長4~5メートル。
なぜネコは生イカを食べると腰を抜かすのか「ネコが生イカを食べたら腰ぬかす」という言い伝えを聞いたことがありますか?これを掘り下げていくと、人間に共通する大切な情報にたどり着くことができます。ネコは生イカを食べることで体のビタミンB1が急激に分解され、足が立たない状態になる……。すなわちブドウ糖の分解速度が遅くなり、細胞のエネルギー発生が遅くなるのです。 「ネコが生イカを食べたら腰ぬかす」という言い伝えを聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。実は、おおむね本当の話です。この真実を掘り下げていくと、人間に共通する大切な情報にたどり着くことができます。 なぜ、ネコは生イカで腰を抜かすのか? 調べてみるとびっくりするメカニズムがありました。 生イカにはビタミンB1を分解する酵素(チアミナーゼ)が含まれており、ネコが生イカを食べることで体のビタミンB1が急激に分解され、足を立たせることができ
この画像を大きなサイズで見る オオカミは社会性の高い動物である。オオカミはオスとメスのペアを中心とした平均8~15頭ほどの社会的な群れを形成し、群れはそれぞれ縄張りを持つ。この群れは「パック」と呼ばれている。 だが仲間とうまくコミュニケーションがとれなかったり、群れのリーダーを決める争いに敗れ、単独で活動しているオオカミもいる。いわゆる「一匹狼」というやつだ。オオカミの群れ社会は、人間社会にとても良く似た部分もある。現代の人間社会における歪を解決する糸口が隠されているかもしれない。 オオカミに関する事実を知れば知るほど、ニホンオオカミが絶滅してしまったことが悔やまれてならない。 オオカミ社会は序列制 この画像を大きなサイズで見る ウルフパック(オオカミの群れ)には順位制がある。通常は繁殖ペアが最上位であるが、順位交代もする。最上位から順にアルファ、ベータ、オメガと呼ぶ。順位は常に儀式的に確
舌で鼻をほじるキリン。南アフリカで撮影(PHOTOGRAPH BY RICHARD DU TOIT, CORBIS) 「ゴリラの鼻の穴はなぜあんなに大きいのかって? 君は彼らの指の太さを見たことあるだろ?」 これは、米国ナショナルジオグラフィックのブラッド・スクライバー副リサーチディレクターが使ったジョークだ。そして、彼は続けた。「では、他の動物は鼻をかむのだろうか?」(参考記事:「動物たちはどうやってくしゃみをするのか」) 彼らにティッシュはないものの、ただくしゃみが出るのを待つのではなく、意図的に鼻づまりを解消する動物がいる。 かむ 「サルはいつでも鼻をかんでいますよ」――片方だけのこともあれば、両方同時にかむこともある――と、メールで述べたのは、米フロリダ州ジャクソンビル動植物園の哺乳類担当スーパーバイザー、トレイシー・フェン氏。 それだけでなく、ゴリラは指を使って味見をしている――
と、すみません、お分かりでしょうが、ちょっと嘘つきました。 この鶏はベトナム北部にあるドンタオ区固有の種、ドンタオ鶏。特徴は言うまでもなく、この恐竜のような足。鶏だと侮ることなかれ、最近では「全ての恐竜に羽毛があった」という学説も存在するらしく、もしかしたらこのドンタオ鶏は、数千万年前数億年前の恐竜の姿を限りなく真実に近い形で留めているのかもしれない。 このドンタオ鶏の姿は後半でじっくりお見せするとして、ここに至るまでの経緯を遡ろう。
orangeflower08 @orangeflower08 まるで「海で泳ぐレタス」。ソーラーパワーで動くウミウシ、"エリシア・クロロティカ"がついに紹介された。 太陽光と"藻”から吸収した葉緑体で自らのエネルギーを生産する、実にエコな生き物。 mymodernmet.com/profiles/blogs… pic.twitter.com/whILFnvnAj 2015-08-05 10:58:33 orangeflower08 @orangeflower08 このウミウシは食べ物の遺伝子を自分のDNAに組み込んでしまうという驚くべき特徴を備えており、それがますますこの生き物を植物に近くしているそう。 "エリシア・クロロティカ"が生息しているのは、北アメリカの大西洋岸だとのこと。またウミウシの奥深い世界が広がった。鮮やかな緑色が凄い。 2015-08-05 11:27:05
7月8日に発売開始した『きらめく甲虫』。甲虫の本はたくさんあるので、売れ行きに一抹の不安を抱えていたが、おかげさまで大変好調で、嬉しいことである。ネット書店では『昆虫はすごい』よりも売れているようで、とてもびっくりしている。みなさん、ありがとうございます。 各所で評価もいただいており、とくに堀川大樹さんにHONZで紹介いただいたり、メレ山メレ子さんに人気ブログでご紹介いただいたのはありがたい。 honz.jp mereco.hatenadiary.com そもそもは『ツノゼミ ありえない虫』でお世話になった幻冬舎の前田さんから、「またなにか虫の本を作ろう」とご提案いただき、話しは始まった。最初は変わった甲虫を集めた本にしようという案で進んでいたのだが、標本集めがなかなか進まず、昨年の冬に集まったときに「とりあえずきれいな甲虫、とくにキラキラのものだけを集めて本にしましょう」ということで話し
Photo by DocklandsTony 人が食べると命に関わるフグの毒。でもこれ、イルカにとっては天然のドラッグであることが明らかになりました。 この衝撃の瞬間を捉えたのはBBC1の野生動物番組シリーズ「Spy in the Pod」。この番組はイルカやマグロ、ウミガメなどに似せたHDカメラを使って可能な限り自然な動物の生態を探るTVシリーズ。 彼らの撮影した映像によると、イルカは鼻でフグを優しく突っつき、フグが防衛のために毒を放出すると、その毒を吸い込んでトランス状態に陥ったとのこと。その後、イルカたちは水面のすぐ下に魔法にでも掛けられたかのように浮かんでいました。 その際イルカはフグの周りを1度に20分から30分もウロウロと泳いでおり、他の獲物にする魚への扱いとは全く違っていました。 番組プロデューサーで動物学者のRob Pilleyさんによるとこうした振る舞いが映像に収められた
仏西部のサーブル・ドロンヌ(Sables-d'Olonne)動物園で飼育されている8歳のオオアリクイ(2008年7月30日撮影、資料写真)。(c)AFP/FRANK PERRY 【7月28日 AFP】ブラジルで猟師2人が別々にオオアリクイに襲われ死亡する事例が発生し、オオアリクイの生息地の減少と、人間が危害を受ける遭遇リスクの増加を研究者らが懸念している。 長い鼻と長い体毛が特徴的なオオアリクイは体長1.2~2メートル、体重45キロほど。森林破壊と人間の居住域の拡大がオオアリクイの生息地を奪っているとして国際自然保護連合(International Union for Conservation of Nature、IUCN)は、絶滅の危険が増大している「危急種」に指定している。 通常は人間に対して攻撃的な態度はとらないが、視力が弱く、おびえたときには前足にあるポケットナイフほどの長さの鉤爪
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