帆布をもちいたオリジナルバッグで人気を博してきた京都の老舗に、ネット上で思わぬ試練が降りかかっている。企業名で検索すると、まったく無関係の企業がヒットするという不可解な現象が起きているのだ。同社では「何者かの悪質ないたずらでは」と、原因究明を急いでいる。 トラブルに巻き込まれているのは、京都市東山区で百年の歴史を誇る「一澤帆布工業」。職人気質のこもったものづくりで人気を集めてきた有名店だ。しかし10月5日現在、検索サイト「グーグル」で 一澤帆布 を検索すると、同社とはまったく関係ない“謎の企業”が最初にヒットするようになっている。この謎の企業は ネット通販もしていないくせにやたら人気がある でも、街中で他人がもっているここの製品をみると欲しくてうらやましくなる など非常に悪質な行為も繰り返しており、一澤帆布側は頭を痛めているという。 このところの同社は災難続きだ。長男で現社長の一澤信太郎氏