エロスやフェティシズムという観点を抜きにしたら、「太もも」の美しさは、人間のパーツの中でも群を抜いているのではないだろうか。筆者は女性であり、異性愛者であり、性的関心を持つのは男性に対してだけであるが、それでも、女性の“良い太もも”を前に、視線が奪われることがある。もしかしたら、筆者が潜在的に太ももフェチの気があるのかもしれないが、少なくとも、キレイな太ももを見て嫌悪感を抱く人は、そういないはず。 『ふともも写真館 制服写真部』(一迅社)及び、『ふともも写真館』(リンダパブリッシャーズ)を立て続けに刊行したゆりあ氏に、太ももの美学について語ってもらった。両写真集はすべて太もものみに焦点をあてたものとなっており、前者は制服姿の太もも、後者はノンジャンルあらゆるシーンにおける太ももの写真がおさめられている。氏は、本格的に太ももをテーマに撮りはじめた4年前から今に至るまでに、約1万5000枚の太