まずは「レーザーAF」。赤外線を照射して被写体の距離を測ることで、暗いシーンでも素早くピントを合わせられるようになった。カメラ設計担当の板垣秀星氏は「暗いところでは光がなくて距離を測れないので、レーザーAFを使って自ら照射することで、正確に距離を測れます」とメリットを話す。 レーザーが届く距離は1mほどだが、それより遠い場所でも「遠い」という情報が分かるので、コントラストAFと併用することで、AF自体は速くなるという。 暗い場所での画作りも向上したそうだが、単にノイズを減らしたわけではない。「ノイズをつぶしすぎるとディテールが崩れてしまうので、ノイズをあまりにつぶさないように、バランスを取りました」と板垣氏は説明する。 もう1つの新機能が、赤外線を測る「RGBC-IRセンサー」だ。赤外線情報を取得して光源環境を特定するもので、屋外、白熱灯、蛍光灯など異なる光源環境でも自然な色を再現できる。