海外における個人情報流出事件とその対応第219回 使いやすくなったキットを使った史上最大のコンピュータ犯罪(2)史上最大のボットネット運営は犯罪ではない? 今回のMariposaでは、グルジアやエストニアといった国家を攻撃することができる規模であったことも、問題視されている。スペイン警察テクノロジー犯罪部門のCesar Lorenzanaは、記者会見で「幸運にも、1,300万台のコンピュータをゾンビ化したボットネットをコントロールしていた本人は、その力を理解していなかった」と語った。Mariposaは、2007年にエストニアが大規模なサイバー攻撃を受けて、インターネットインフラが麻痺した際に使われたボットネットより強力だったためだ。もし、テロリストなどが、大規模ボットネットを悪用するとどのような混乱が起こるか考えると恐ろしい。 ●逮捕で明らかになった問題点 注目されているのは、史上最大