かつて旧スクウェアおよびバンダイナムコゲームスから発売されていたSFファンタジーRPG「ゼノギアス」「ゼノサーガ」の流れを汲む新しい「ゼノ」として、2010年に任天堂ブランドから登場したのがWiiの「ゼノブレイド」。これまでのゼノシリーズに存在した「巨大ロボットに乗って戦う」要素が排され、オーソドックスな中世ファンタジー風JRPGに見えたことから、発売前は「ゼノの名前だけでは?」といった不安の声も大きかった。しかしほとんどのプレイヤーが中盤でプレイ時間99:59カンストしてしまう超ボリューム、王道ながら陳腐さを感じさせない熱いシナリオとそれを引き立てる巧みな演出、幻想的で広大な世界と素晴らしいBGM……その完成度故に「ゼノシリーズ」ではなく「ゼノブレイド」という単体作品として、根強いファンを獲得した名作中の名作だ。移植・客演にも恵まれている。 その後、2015年には後継ハードであるWii