サーバーソフトのバージョンアップ作業は、一般にコスト削減の余地が大きい。ベンダーに作業を丸投げにせず、自力でできる作業をあの手この手で探し出せば、予想外に大きな効果を得られる。今回紹介するアメリカンファミリー生命保険は1億円以上のコスト削減効果を得た。クラレも数千万円以上かかるERP(統合基幹業務システム)ソフトの移行作業を700万円で済ませた。外為どっとコムやエイチアールワンなどの秘策も紹介する。 本業に役立たないバージョンアップ作業は外注する、という企業も多いだろう。だがコストを抑制するためには、外部に委託するだけでなく、できる範囲で移行作業を自力で進めることも一考の余地がありそうだ。 丸投げ回避でコストを3分の2に 移行作業をできるだけ自力で進めるやり方によって、アメリカンファミリー生命保険(アフラック)は、日本オラクル製ERPパッケージ「Oracle E-Business Suit