Collaborative Librarianship誌に、同誌の編集者でもある米デンバー大学図書館のクラーク氏による“Whither ILL? Wither ILL: The Changing Nature of Resource Sharing for E-Books”という論説が掲載されています。 論説の中で、クラーク氏は電子書籍の図書館間貸出(ILL)について疑問を呈しているようです。彼は、ILLは図書館間協力における偉大な成果であり、電子書籍のILL利用を認めるよう図書館が出版社に対して要求することは理解できるものの、「利用者にできるだけ安く・早く資料を提供する」という最終的な目標を考えると、電子書籍について紙の書籍と同様のILLサービスを行うのは疑問であるとしています。 その代わりに、図書館で契約していない電子書籍を一時的に借りることのできる「短期間リース」(short-tim
スペインで、オープンソースのeXtensible Catalog(XC)を採用した総合目録開発プロジェクトが進行中で、その報告書の英語版“Common Access Point for the General State Authority Libraries”が公開されています。 このプロジェクトを進めているのは、2009年9月22日に立ち上がった、スペイン国立図書館や文化庁などの省庁が参加する“BAGE Union Catalog Working Group”というWGだそうです。同WGでは図書館システムと総合目録“Punto de Consulta Único”(PCU。英語では“Common Access Point”)の開発を目的としており、前者についてはオープンソースのKohaを用いた“Kobli”という図書館システムの開発が進められているようです。 PCU開発プロジェクトにつ
学術研究懇談会(RU11)が、トムソン・ロイター社とタイムズ・ハイヤー・エデュケーション社に対して大学ランキング評価方法の改訂を求める声明を発表しました。RU11は、北海道大学、東北大学、筑波大学、東京大学、早稲田大学、慶応義塾大学、東京工業大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学から成る連合体です。 声明では、2010年度の大学ランキングが各国の大学の特性と国・文化・分野により異なる研究ニーズと社会からの要請に対する配慮が不十分であると指摘し、以下の3点について改訂を要望しています。また、これらについて改訂を行った結果、どうランキングが変動するかを試算した資料も添えられています。 (1)Citation の評価を、Citations/Authorの指標で評価するか、Citations/Paperの指標で評価するかは、組織を研究者の集合体と見るか、論文の集合体と見るかという、根本的な
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く