テーマ:物語:W村上を通してみる現代日本 評価:★★★★★星5つ (僕的主観:★★★★★星5つ) 村上春樹は、分かりにくい作家です。いやそういう風に言うのではなく、歯応えのある文学性を持っている「にもかかわらず」エンターテイメントとして人をひきつける力のある、現代日本の稀有な、、、ほとんど唯一といっていい作家であるといっていいと思います。難解なだけのブンガクはたくさんありますが、それは分かりにくいとは評されません。理由は「人々が分かりたい」とは思わないからです(笑)。そういうものを書いていてはだめなんだと僕は思います。 さて文章に読みなれていない人が。『羊をめぐる冒険』『ねじまき鳥クロニクル』などを読むと、チンプンカンプンでしょう。やはり、まずは筋があって分かりやすく短い『回転木馬のデットヒート』『ノルウェイの森』あたりから始めるのが妥当だと思う。それに村上春樹は、はっきりとした境のある成