「リンパって、よく耳にするけれども、体の中でどんな働きをしているの?」と訊かれても、とっさに答えられなかったりします。 医学では、その対象に応じて、リンパ腺、リンパ節、リンパ管、リンパ球、リンパ液、などとして使っています。 この中で実際に働いているのはリンパ球です。 これは白血球の一種で、骨髄で作られ、細胞性に免疫や免疫機能の調節にあたっています。 それでリンパとは、そもそも何なのかといいますと、組織間を満たす体液であり、その液体成分はリンパ漿といい、少数のリンパ球を含み、組織は血漿と似ています。 リンパ節に胸管や脾臓などの特殊なリンパ器官を加えたものがリンパ系で、これらの総称のことを指します。 リンパ管は静脈に沿うように体中に張り巡らされています。 リンパ管の中を流れている体液をリンパ液と呼びますが、リンパ液は血管に入りきらない大きな老廃物をサラサラと流し、排出する機能を持っています。