データが物語る企業の行動パターンと、雇用創出を牽引するミニ起業家たちのパワー ダニエル・グロス(ビジネス担当) 月刊誌にホラー小説を連載している怪奇小説家さながらに、米労働統計局は毎月第1金曜日に、陰鬱な長編ストーリーの新しい章を披露する。11月6日に発表された統計によると、10月にアメリカの失業率は10.2%に上昇。被雇用者数は07年12月以降730万人減り、求人数1件当たりの失業者数はついに6.1人に達した(07年12月は1.71人だった)。 しかし最新の一部のデータを見ると、それほど遠くない将来に、雇用が増加し始める日がやって来そうだ。景気循環の段階ごとの企業の行動パターンを考えても、そう考えるのが理にかなう。 物事が好転するためには、その前に悪化のスピードが減速する必要がある。いまアメリカ経済はその段階にあると見ていい。08年12月〜09年4月に減少した雇用が毎月平均64万5