多くの人が感染するウイルスが、重病を引き起こすことを知ってほしい−−。「慢性活動性EBウイルス感染症(CAEBV)」のため昨年10月に38歳で急逝した人気声優の松来未祐(まつき・みゆ)さん=広島県呉市出身=をしのび、声優仲間や友人が11日、東京都内でチャリティーイベントを開く。病気の周知を図り、収益をCAEBVの研究のため寄付する。 CAEBVはまれな病気で医師の間でも認知度が低く、体のさまざまな場所で炎症が起こって個人によって症状が違うため、診断が遅れがちだ。松来さんが体調を崩したのは2013年。高熱とリンパ節の腫れで複数の医療機関を受診したが、診断はいつも「異常なし」だった。15年6月になってCAEBVと診断され入院し、9月に一時退院したがその後容体が悪化して10月末に亡くなった。