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プロジェクトで危機的な状況に直面したとき、やってはいけないことが少なからずある。日経SYSTEMS5月号(4月26日発行)の特集記事「プロジェクトの危機 その時どうする」の取材では、このように感じる指摘を、ベテランのプロジェクトマネジャー(PM)から受けることができた。 特集記事で取り上げた危機的な状況には、「震災の影響によってプロジェクトが進められない」といったものに加えて、コストオーバーや納期遅延、品質の低下というものを含む。このとき、どのように対応すればよいかを、「人が足りない」「時間がない」「タスクが山積み」といった状況ごとに紹介している。 記者はこの特集の事例取材で、コストオーバーや納期遅れ、品質の低下といった危機的状況での対応を、主に担当した。これらの危機的な状況は、PMやリーダーが「順調に進んでいる」と思っている中で、急に判明することが少なくない。このとき、プロジェクトはかな
システム開発の現場には、システム開発標準やプロジェクトマネジメント標準など、様々な標準があるだろう。プロジェクトでは、それらの標準に沿った運営が求められる。しかし、実際のところ、それらの標準は本当に「現場のため」になっているのか。疑問に思うことが多々ある。 後藤 年成 マネジメントソリューションズ 取締役 PMP システム開発において、「標準化」と聞いて皆さんはどのようなイメージを思い浮かべるだろうか。「システム開発をを効率よく進めるために大変有効なもの」と答える人もいれば、「実利のない、面倒くさい手続きばかりで生産性を下げるもの」「品質を確保するために必要なのは理解できるが、ここまでやるべきか、ふに落ちない」など様々な意見があると思います。一般に、システム開発における標準化のメリット/デメリットを挙げると、以下のような点が挙げられます。 【システム開発における標準化のメリット】 (1)関
エンジニアとしてキャリアアップを考える際、ぜひ身に付けておきたいのがプロジェクトマネジメント(PM)のスキルだ。特に近年のシステム開発プロジェクトは低予算化・短期化が進んでおり、ただでさえ計画どおりにプロジェクトを運営することは困難になっている。こうした中、多くの現場で「経験のあるプロジェクトマネージャが不足している」という声を聞く。 しかし、PMスキルを実際に習得するとなると、これがなかなか難しい。ちまたにはPMBOK(Project Management Body Of Knowledge)をはじめとするPM関連の本があふれ、体系的に学習できる素材はそろってきた。しかし、実践的なものは少なく、理論と現場のギャップに戸惑うことも多々あろう。 そこで、この連載では実際の現場でよく見られるシチュエーションを取り上げながら、PMの実践的な勘所をケーススタディ形式で紹介していく。これからプロジェ
プロジェクトマネジメントプロフェッショナル(以下PMP)試験対策シリーズの入口です。「PMPって何?」ご興味のある方はこちらへどうぞ。 ここでは、 1.PMP試験対策で私が学んだことをまとめます 2.底本は以下の二冊です ・プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOK2000) ・PMP Exam Prep 上記2冊は、既に古くなっています。現在はPMBOK3版およびそれに対応したRita本(PMP Exam Prepが出ています。詳細は画像のリンク先を参照してください。 【ご注意】 *誤訳、誤読による不備があろうかと。そのときは間違ってるぞゴルア! ( ゜Д゜)とお叱りくださいまし *これは、自分の勉強のためにまとめる記事です。時にはPMBOKそのものにツッコミも入れるので、信じる信じないは自己責任でお願いします *ネタ元ページは、次のように示します ・PMBOK2000 の10
ここでは、プロジェクト品質マネジメントをまとめます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ keywords ・シックスシグマ ・トータルクオリティマネジメント(TQM) ・品質計画 ・フローチャート ・特性要因図 ・品質保証 ・品質管理 ・コントロールチャート(管理図) ・上方管理限界と下方管理限界 ・中心線、平均 ・7の法則(ルールオブセブン)とアサイナブルコーズ シックスシグマ 経営指南本で有名なキーワードだけれども、純粋に品質管理の用語。google先生に訊いてみるとそれこそ山のように出てくるけれど、本当に重要なのは次のとおり。 シグマ(記号だとσ)とは標準偏差、すなわちバラツキの度合いのこと。数値が高ければ高いほど、精度が高いことを意味する。例えば、3シグマの精度は99.73%で、1000個の製品のうち、不良品は27個程度混入すると予想される。数値を記憶。
今回は、「PMBOKのツールと技法を極める」シリーズの9回目として、調達知識エリアの「購入・取得計画」プロセスのツールと技法である契約タイプを取り上げることにします。 ◆契約タイプ 調達知識エリアの最初のプロセスである「購入・取得計画」プロセスでは、いつ、何を、どのように取得するのかということを決めていきます。 まず、内外製分析でWBSのワークパッケージごとに内製・外製の利点・欠点を判断し、全体を調整し、外製するものを決めていきます。 その際には、プロジェクト・スコープ記述書、WBS、WBS辞書(ワークパッケージなどの要素成果物を作成するための作業範囲を記述した資料)とプロジェクト・マネジメント計画書がインプットとなります。 プロジェクト・マネジメント計画書は、プロジェクトをマネジメントするための計画書であり、スコープ・マネジメント計画書、品質マネジメント計画書などや他の補助の計画書からな
PMBOKによると,「プロジェクトマネジメントとは,品質,スコープ,タイム,コストなど,競合する要求のバランスをとること」とある。だがPMBOKには,具体的にどうバランスをとるのかは記されていない。現実には,うまくバランスをとることと,あえてバランスを崩すことを,臨機応変に考えなければならない。 後藤 年成 マネジメントソリューションズ マネージャー PMP PMBOKではプロジェクトの制約条件について,以下のように書いています。 『プロジェクトマネジャは,競合するプロジェクト要求事項をマネジメントする場合に,プロジェクト・スコープ,タイム,コストの「制約3条件」に言及することが多い。プロジェクトの品質は,これらの3つの要因のバランスをとることによって決まる。高品質のプロジェクトは,スコープの範囲内で,納期通りに,予算内で,必要なプロダクト,サービス,または所産を提供する』 やや硬い文章で
プロジェクトを管理し成功裏に完了させるための活動の考え方を習得する。本科目では、プロジェクト管理の歴史と目的、ソフトウェア開発プロジェクト、プロジェクト管理に必要な活動、WBSの作成とリソース管理、見積りや品質管理など実際のオペレーションの項目について具体的な事例を交えて学習する。 レッスン1:ガイダンス プロジェクト管理実践特論で実施する講義および演習の概要について概要を学ぶ 西山 聡 (株式会社三菱総合研究所 情報技術研究センター) レッスン2:ソフトウェア開発プロセス ソフトウェア開発プロセスの概要と各種開発モデルの具体的な概念を学ぶ 西山 聡 (株式会社三菱総合研究所 情報技術研究センター) レッスン3:プロジェクト管理とソフトウェア開発 一般的なプロジェクト管理と、ソフトウェア開発に対するプロジェクト管理の適用について学ぶ 澤部 直太 (株式会社三菱総合研究所 情報技術研究センタ
今回は、前回紹介したアロー・ダイアグラム法を、スケジュール・リスクの分析に利用する方法について説明します。始めにアロー・ダイアグラム法であるPERT技法を紹介しておきます。 ◆PERT(Program Evaluation and Review Technique) PERTは、1950年代後半に米国海軍ポラリス・ミサイル開発プロジェクトで実用化された日程計画・管理のための技法としてあまりにも有名です。なお、同様の技法として、費用との関係を見ながら工期短縮を図ることをねらいとしたCPM(Critical Path Method)も、同じ頃にデュポン社工場建設のために実用化されています。 PERTの用法の一つとして、確率・統計理論を用いてプロジェクトに内包するスケジュール・リスクを分析することが挙げられます。例えば、各作業の所要期間を1通りではなく、楽観値、最可能値、悲観値の3通りで見積
説明の中で、(I1)や(S2)などの記号が出てきますが、これは第1回で使ったプロジェクト管理状況チェック表のNo.と対応しています。チェック表で明らかになった問題点に対応する部分は、特に注意して読んでみてください。 スコープ管理とは、プロジェクトの目標や作業範囲、成果物をきちんと定義し、その承認、検収について管理することです。スコープには成果物スコープ(Product Scope)とプロジェクトスコープ(Project Scope)があります。前者は、プロジェクトで作成すべき成果物を、後者はそのための作業の範囲を明確にすることです。 第2回のプロジェクト計画書(第2回:表1)に含入したプロジェクトの目標、成果物などは、もともとこのスコープ管理の計画プロセスのアウトプットなのです。スコープ管理では、PMBOKの知識管理体系(第2回:図1)に則り、[プロジェクトの立ち上げ][スコープ計画][ス
エンジニアを中心にIT業界で働く人々の間で、プロジェクトマネジメントの国際資格「PMP(Project Management Professional)」の受験者が急増しています。受験者の多くは、PMP資格のバイブルとも呼ばれる「PMBOKガイド」という本を中心に勉強をしていると思いますが、PMBOKガイドからそのまま出題されるのは試験問題全体の一部にすぎず、合格には“プラスα”の勉強が必要となります。そこで、本連載では、主にその“プラスα”を取り上げ、プロジェクトマネジメントとPMPへの理解が深まる「特別講義」を週1回掲載します。 IT業界でPMP取得者が増加している背景とは? プロジェクトマネジメントの国際資格PMPの国内取得者数は昨年1年間でおよそ5,000人。国内の累計では1万8000人を数えるまでになりました。取得者の増加によって、資格がより広く知られるようになり、それがまた受験
プロジェクトは、次の5項目の特徴を持つ。(1) 始めと終わりがある、一連のタスク(業務)である、(2) 割り当てられたリソース(資源)を使う、(3) 最終のゴール(目標)がある、(4) 計画的かつ組織的なアプローチをして目標を達成する、(5) チームで作業を行う。 プロジェクトには原則として同じものはない。日常の繰り返し作業はプロジェクトとは言えない。なお建設プロジェクトの伝統的な4要素は、「スケジュール」、「コスト」、「品質」、「安全」である。最近は、リスク、スコープ、コミュニケーション、組織、プロジェクト統合など幅広い配慮が必要になってきている。 建設プロジェクトでは頂上が定まり麓から頂上に至る道筋がはっきり見える。しっかりした旗振りがおればプロジェクトは進む。これに対し、開発プロジェクトでは頂上が明確でないことが多く、頂上へのルートも定まらず途中で行きつ戻りつすることもある。この時
プロジェクトマネジメント、標準の現状 日本国内で実施されているプロジェクトマネジメントの認定資格には次のようなものがある。このうち、IPAの「プロジェクトマネージャ試験」は情報処理技術者試験の一環として情報システムプロジェクトに限られたものであり、また、P2Mを基準とするPMAJの資格制度は日本独自のものである。国際的な展開をもっている資格制度はPMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)のみだ。 PMP:米国PMIが主催するPMBOKを基準とした認定試験 プロジェクトマネージャ試験:IPAが主催する情報システム開発プロジェクト責任者のための国家試験 P2M(プロジェクト & プログラムマネジメント標準ガイドブック)による資格制度:日本プロジェクトマネジメント協会(PMAJ)が主催 プロジェクトマネジメントコーディネーター(PMC):基礎 プロジェクトマネジメントスペシャリスト(P
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