ブラジル中部マトグロソ州のアマゾン川支流付近で25日、支流でのダム建設工事に反対し弓矢などで武装した先住民約400人が建設作業員ら約100人を人質に取り、被害を補償するよう要求した。けが人などは出ていない。地元民放テレビ・グロボなどが報じた。 建設場所近くの保護区に暮らすという10部族以上の先住民。先住民の権利保護に当たる国立先住民基金によると、建設に伴い「聖なる」場所がダイナマイトで爆破されるなどして被害を受けたと主張している。 電力の安定供給を目指すルラ政権はアマゾン地域の約10カ所でダム建設を計画。今年4月にはパラ州シングー川で世界第3位の発電量を擁する巨大ダムの建設の事業入札が行われた。(共同)
【サンパウロ=平山亜理】ブラジルのルラ大統領は20日、イランの核開発問題で同国への追加制裁を国際社会が議論していることについて、「イランは、世界から悪魔のように言われながらも、交渉のテーブルについているのだから、他国もそれに応じて欲しい」などと、イランへの制裁を回避するよう欧米諸国に求める発言をした。 ロイター通信によると、首都ブラジリアで開かれた市長会議中の発言で、「敵がいないとどう外交をしていいのか分からない人もいるようだ」と、制裁に固執する国を皮肉った。ルラ氏はトルコのエルドアン首相とともに、イランが保有する低濃縮ウランをトルコで濃縮するようイランを説得、合意に導いた。
日本ブラジル国会議員連盟会長の麻生太郎前首相は2日、ブラジル・サンパウロを訪問し、日系人組織による歓迎会に出席。ブラジル、中国など新興4カ国(BRICs)の中でもブラジルが特に日本に対して存在感を増しつつあると述べて、両国の関係強化に努める考えを示した。 前首相は「ブラジルはほかの国と比べて資源があり、親日的。ほかの国以上に交流が期待できる」と指摘した。 日系人組織「ブラジル日本文化福祉協会」の木多喜八郎会長は、日本が新幹線システムの輸出を目指しているブラジルの高速鉄道建設計画に触れ「新幹線がブラジルの大地を走るのを見ることは大きな誇りであり、日系人の夢の実現だ」と述べて、期待を表明した。 前首相は同日、サンパウロ南部のイビラプエラ公園にある「開拓先没者慰霊碑」も参拝した。(共同)
【サンパウロ=平山亜理】16年夏季五輪招致を目指すブラジルのリオデジャネイロを訪問していた国際オリンピック委員会(IOC)の評価委員会は2日、記者会見を開き、ムータワキル委員長は「五輪招致に向けたリオの動きに、大変感銘を受けた」と前向きに評価した。 ロイター通信などによると、評価委は競技会場やメディア設備、輸送計画、治安状況などについて視察。1日には「サッカーの王様」ペレ氏も、南米初の五輪誘致に一役買うため、開閉会式などの会場になるマラカナン競技場で、ムータワキル委員長とボールをけりあった。 リオは14年のサッカーW杯開催地であり、ムータワキル委員長は「五輪開催地としてふさわしいか試されるいい機会だ。前向きな材料になる」などと述べた。
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