笑い通り越して恐怖。二連覇など誰が予想しただろうか。いや予想はしていたとしても本当にそんなことが起きるはずがない、できるはずがない、と思っていた。しかし、来た。来てしまった。しかも、 トップバッター令和ロマン 「もうやめてくれ」と思ってしまった。二連続のトップバッター優勝は意味不明すぎる。加藤一二三がクジを引いた時点で良くも悪くも『M-1グランプリ2024』は完全に「誰が令和ロマンを倒すのか」の大会になってしまった。一二三がクジを引いたばかりに。 「終わらせましょう」というツカミ、オールバックの髪型、肩の異常に尖ったスーツ。昨年とは何もかもが違う高比良くるま。逆になにも変わっていない松井ケムリ。 登場時の二人の魔王のような佇まい。あの日、令和ロマンを形作ったなにもかもが恐怖。ネタうんぬんよりも、観客を自分たちの空気に巻き込むための種まきが上手すぎる。 そしてさらなる恐怖。昨年と同じく「準決