28歳から挑戦するITアーキテクト(6) ITアーキテクトになった後の試練 株式会社 豆蔵 BS事業部 エンタープライズシステムグループ 岩崎浩文 2006/1/20 難解なプログラムをマスターし、複雑な仕事や人間関係にも何とか慣れ、複数人からなるプロジェクトの枠組みを土台から支えるITアーキテクトとなる。その第一歩を目指す若手の方、またはすでにその役割を与えられ途方に暮れている方をターゲットに本連載は続いてきた。 しかし、仮にITアーキテクトという肩書を持つことが、名刺上の自称肩書ではなく実際をも反映した、本物のITアーキテクトとなったとしても、そのスキルを危ぶむもの、または自らの責任で脱落する要因が次から次に登場してくるはずだ。 例えば、前回「誰のためにシステムをつくっているのか?」も取り上げた職業倫理の問題だ。前回の原稿を書き上げた直後、マンション建設の耐震構造に関する問題が明るみに