【北京・工藤哲】沖縄県・尖閣諸島国有化に反対し北京の日本大使館前で起きた反日デモの際、大使館の窓ガラスが金属球で割られた事件で、金属球は大使館に向かい合う建物の高層階からエアガンのようなもので撃ち込まれた可能性が高いことが関係者の話で分かった。大使館の被害届を受け北京市公安局が捜査している。 関係者によると、撃たれたのは15〜17日で、3〜6階と1階のガラス計8枚が割れていた。パチンコ玉より小さい金属球が大量に当てられていた。 デモ当時、大使館前の路上は、行進する群衆や見物人で埋め尽くされていたうえ、地上からパチンコなどを使って高層階の窓ガラスに金属球を当てるのは容易ではない。そのため、大使館から100メートルほど離れた道路向かいにあるホテルなどの高層ビルから何者かがエアガンを使って狙ったとの見方が浮上している。 大使館の窓ガラスは割れても地上に飛び散らない高度な日本の技術による特殊設計で