パソコンの普及から十数年,ようやく企業が業務に最適な端末を真剣に考え始めた。ソフトの配布・更新,セキュリティ対策,移設や置き換えなど,企業でパソコンを使う場合には,本業に直結しない煩雑な作業に多くの人員とコストをかけざるを得ないのが現状。ところが,従来であれば,不満はあってもパソコンを使い続けるのが唯一の選択肢だった。 ここに来て,脱パソコンの動きは「シンクライアント」導入の形となって現実化しつつある。シンクライアント自体は以前からあったが,周囲を取り巻く環境が大きく変化した。多発する情報漏えいでニーズが急拡大したほか,ネットワークが広帯域化して実用に耐えられるようになった。(日経コンピュータ) パソコンが社内のITインフラとして普及して10数年,多くの企業のシステム担当者は,社内のクライアント・パソコンの管理に頭を悩ませている。パソコンの業務アプリケーションの配布にかかる手間とコストの問