図4 参宮橋の社会実験<BR>道路に付けられたセンサーでカーブの先の渋滞や低速車両を検知し,情報板のほか,カーナビ画面に表示する。カーナビには電波ビーコンで伝える。 見えない部分を通信で補う もう一つのカギを握る通信は,まだ,実用化されていないものの,官公庁と自動車メーカーが一体になって現在,仕様策定などを進めている段階だ。 クルマにおける通信には,大きくクルマ同士で情報を交換する「車車間」と,道路に設置されたセンサーと通信する「路車間」に分けられる。車車間は,クルマをセンサーノードと見なして,互いに情報を交換するもの。自車から見えない範囲を他のクルマから得た情報で補完する。路車間は交差点や急カーブ,凍結しやすい道路などを道路脇に設置したセンサーで監視し,その結果を電波を介してクルマに配信する。 車車間通信の取り組みの一つが,国土交通省が2001年4月~2006年3月までの期間で取り組んで