Wineプロジェクトは25日(米国時間)、Windows用アプリケーションの実行環境を実現するAPIセット「Wine」のベータ版(v0.9)を公開した。ソースコードおよび各種PC-UNIXディストリビューション向けのバイナリパッケージは、同プロジェクトのWebページ経由で提供が開始されている。 Wine 0.9では、設定ツール「winecfg」が強化され、開発者がアプリケーションの初期化/各種設定用設定ファイルを作成する手間が軽減されたほか、必要なDLLのすべてが標準装備されるようになり、別途Microsoft社製のDLLを用意する必要がなくなった。また、Windows用アプリケーションに付属のインストーラでテストを重ね、多くの場合スムーズなインストールが可能となった。 Wineプロジェクトを支援するCodeWeavers社も同日、Wine 0.9ベースのLinux用Windowsアプリケ