はじめに 解離性同一性障害、分かりやすくいうと多重人格。未だに後者のほうで一般的に知られていますが、1994年のDSM-4 (アメリカ精神医学会による精神障害の診断と統計の手引き第四版)で解離性同一性障害と正式名称が決まっています。痴呆が認知症になったり、精神分裂病が統合失調症に名称が変わったように、正式名称は変わりましたが病状がそのまま読んで字のごとしで分かりやすい多重人格という言葉は未だに使われています。 当ブログでは、あえて分かりやすいように「多重人格」という言葉を使うところもありますが、疾病名として表記するときは正式名称を使っていきます。 フィクション、ノンフィクション、様々なジャンルで描かれるこの疾患ですが、多くの人が「存在しているように、さもノンフィクションで語られる存在しない疾患」というイメージがあるのではないかと思います。 これはあくまで自分の実感なのですが、現状をごく一部