トランプ米大統領は先週、日本製鉄はUSスチールを買収するのではなく、同社に投資すると述べ、投資家を驚かせた。この発言は両社にとっても寝耳に水だったことが分かった。 トランプ氏が石破茂首相との7日の首脳会談後に明らかにしたこの投資案は、両社いずれにも事前に知らされていなかった。事情に詳しい複数の関係者が匿名を条件に明らかにした。 トランプ氏の発言を受けて、USスチールの株価は同日に急落。石破氏も9日、日本でのテレビインタビューで投資の計画を改めて強調した。しかし、141億ドル(現在のレートで約2兆1450億円)での合併計画をなお救おうと努める両社は、この構想について沈黙を保っている。そうした投資がどういったものになるのか両社には確信がないと、関係者は話した。 トランプ氏は13日、日鉄による投資について自身が交渉する案から距離を置くコメントをした。同氏は14日には、日本がUSスチールの少数株を