ゆうちょ銀行のトップとその秘書の人事について、合法性や妥当性を問う炎が国会で燃えている。焦点の人物は、旧大蔵官僚出身で金融庁長官を経て、ゆうちょ銀行社長に天下っている高木祥吉社長と、同社長が大蔵省・金融庁時代から重用してきたという女性秘書の2人だ。 郵政関係者の間でも「問題の多い人事。日本郵政グループの大半を占める郵政省時代からのプロパー職員のやる気をそいでいる。巨大企業を蝕む弊害の大きさは計り知れない」との批判が絶えないという。ただ、高木氏のような落下傘経営者が経営を担い、プロパーを比較的要所から遠ざける傾向は、現在の日本郵政グループに共通している。それだけに、高木問題は、早くも来年3月に迫った郵政民営化の「3年後見直し」へ向けた前哨戦としても注目されている。 国家公務員法違反の 疑いがある高木氏の就職 「承認申請がなかったからといって違法な手続きになったかどうかということにつきま