ローマ(CNN) イタリア北部のミラノで5日、カトリック修道女1人を含む25人がマフィア絡みの犯罪に関与したとして逮捕された。恐喝、麻薬密売、盗品受け取り、高利貸し、租税犯罪、マネーロンダリング(資金洗浄)などにかかわった疑いがもたれている。 修道女のアンナ・ドネリ容疑者(57)は、イタリア北部ロンバルディア州で刑務所を訪問するボランティア活動に従事しており、受刑者の間では「シスター・コリーナ」と呼ばれていた。 ドネリ容疑者はそうした立場を利用して、イタリア南部カラブリア州を拠点とするマフィア「ヌドランゲタ」メンバーらの間で伝言や命令をやり取りする仲介役を担っていたとされる。 検察は5日の記者会見で、同容疑者について「命令や指示を仲間に伝えて精神的・物的援助を行い、引き換えとして犯罪戦略の立案に役立つ情報を受刑者から受け取っていた」と説明した。 一斉摘発にはマフィア犯罪担当の警官ら300人