社民党の福島党首は8日の記者会見で、同党を離党した辻元清美衆院議員(無所属)が民主党入りする方向になっていることについて、「これまで応援してくれた人たちを裏切る行為だ。理念よりも権力に近寄る方を選択した」と厳しく批判した。 「彼女の一番良いところは権力に切り込んで行くところだったが、なくなってしまう」とも語った。社民党の次世代のリーダーとみられた辻元氏は昨年5月、福島氏が鳩山政権との連立を解消したことを不服として離党した。
社民党の福島党首は8日の記者会見で、同党を離党した辻元清美衆院議員(無所属)が民主党入りする方向になっていることについて、「これまで応援してくれた人たちを裏切る行為だ。理念よりも権力に近寄る方を選択した」と厳しく批判した。 「彼女の一番良いところは権力に切り込んで行くところだったが、なくなってしまう」とも語った。社民党の次世代のリーダーとみられた辻元氏は昨年5月、福島氏が鳩山政権との連立を解消したことを不服として離党した。
社民党は10日、来年度予算編成についての提言を菅直人首相に提出する。日米両政府が現行水準の維持で合意した在日米軍駐留経費の日本側負担(思いやり予算)について「基地従業員の給与水準を維持した上で、総額を削減すること」と明記するなど、菅政権が社民党に接近する中、安保政策で強気の姿勢だ。 提言は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の沖縄県名護市辺野古への移転について「環境影響評価関連経費などすべての予算計上を見送ること」と要求。ミサイル防衛関連予算も「費用対効果の観点から見直すこと」とした。 憲法改正の国民投票に関係する予算も「計上を見送ること」。菅政権が検討している南西諸島の防衛力強化については「『南西防衛』の関連予算は調査費を含めて一切計上しないこと」としている。 菅首相は武器輸出三原則の見直しについて、社民党の反対に配慮して防衛大綱への明記を見送った。
会談を前に社民党の福島瑞穂党首(中央)と握手を交わす菅直人首相。左は重野安正・社民党幹事長=6日午前、首相官邸(酒巻俊介撮影) 「私がぶち切れないようによろしくお願いします」 6日午前、首相官邸で菅直人首相との党首会談に臨んだ社民党の福島瑞穂党首は、本人いわく「最後に冗談めかして」、こんな言葉を首相に投げかけた。 だが、首相には明確な圧力として伝わった。 首相は即座に、社民党が嫌がる武器輸出三原則見直しの「先送り」を北沢俊美防衛相に指示した。首相自ら兵器の国際共同開発の重要性を語ってきたが、社民党への配慮で撤回された。 ねじれ状態で迎える来年の通常国会。衆院は議長と欠員1を除いて478議席。民主、国民新両党の308議席に、与党系無所属など5議席を加えても「再議決」に必要な3分の2超の319議席には、6議席足りない。これを埋めるのが、社民党の6議席だ。 自民、公明両党が政権との対決姿勢を強め
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