60代後半の医師です。以前も今も医者はカルテを「ドイツ語」では書いていません。勿論、私もドイツ文などは1行も書けません。 昔の医者(とくに今から40年くらいまえの大学病院のエリート医師)はカルテをドイツ文でかいていたようですが、その後は医師全体の語学力の低下と医師の数の増加から、ドイツ文を書ける医師は殆ど居なくなってきました。ですから、ドイツ語に見えますが、ドイツ語の医学用語にテニヲハをつけた文章が主であって、簡単でかつ定型的な短文のみドイツ文を書いていたようです。 戦後はドイツ医学からアメリカ医学が主流となり、今度はアメリカ留学から帰ってきた医師が、カルテを英文で書くようになりましたが、大抵の医師は留学の機会などはありませんから、医学部でならった医学用語の英単語を日本文の中にちりばめてカルテを書いています。 私自身は大学病院での新米修行中にはドイツ単語をつかってカルテを書いていましたが、