政府の景気対策の一つとして,2009年5月に始まった「エコポイント制度」。省エネ基準を満たすエアコン,冷蔵庫,地上デジタル放送対応テレビの3品目を購入するとポイントが付与され,所定の「交換商品」と引き換えられるというものだ。スタートから2カ月半が過ぎたが,一定の経済効果を上げているようだ。 電子情報技術産業協会(JEITA)が発表した6月の民生用電子機器の国内出荷実績によれば,薄型テレビ(10型以上の液晶テレビとプラズマテレビの合計)は出荷台数が前年同月比28.5%増の108万7000台と,3割近く伸びた。100万台超は3カ月ぶりで,単月では今年最高の台数になったという。 エコポイントが,薄型テレビや冷蔵庫販売の追い風になっているのに対し,エアコンではいまひとつ。日本冷凍空調工業会によれば,6月のルームエアコンの出荷台数は,気温があまり上がらなかったことから前年同月比6.5%減だった。だが