茨城県にある筑波技術大学の天久保キャンパスの教室で、情報科学に関する特別講義が行われている。受講しているのは3年生の学生10人だ。 様子が違うのは、ホワイトボードに投影された講義スライドの横に字幕が表示されていることと、学生が皆、アイフォーン(iPhone)を机の上に置いて講義を聴いていることだ。 聞き取れなかった部分も手元に表示される アイフォーンにも、講師が話した言葉が字幕となって表示されている。学生たちは、講師の様子と講義スライド、字幕、アイフォーンを見比べながら、ノートを取っている。 これは筑波技術大学とソフトバンク、群馬大学、東京大学、非営利団体(NPO)法人である長野サマライズ・センターが共同で開発した「モバイル型遠隔情報保障システム」だ。 学校の授業や講演会などに参加する聴覚障害者を支援するためのもの。音声が聞き取れない分の情報を、ホワイトボードの字幕表示でフォローする。 し
音声入力というのはずっと昔からあるわりには一般的な普及が進まない技術だ。もちろん、何らかの障害がある方々の間では利用されているが、もっと一般に普及しなければよりよい技術革新やコスト低減などが臨めないのではないだろうか。 単語の認識精度は高い そんな中、一つのきっかけになり得るソフトウェアが登場した。なんとJavaScriptを埋め込むだけで音声入力が可能になる。 今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはw3voiceIM.js、Web APIを使った音声認識ライブラリだ。 w3voiceIM.jsはw3voice.jpで提供される音声認識エンジンをJavaScriptだけで利用できるようにするライブラリだ。テキストボックスやテキストエリアに対して利用可能で、オブジェクトをダブルクリックすると音声入力のダイアログが表示される。 Pukiwikiに組み込まれた例。テキストエリアに音声入力でき
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