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マカダミア(学名: Macadamia integrifolia)とはヤマモガシ科の常緑樹である。直径2 cmほどの殻果(ナッツ)はマカダミアナッツ(クイーンズランドナッツ)と呼ばれ、食用となる。 マカデミアと呼ばれることもある。原産地はオーストラリア。近年、主生産地のハワイおよび英語での一般的な発音はマカデイミアに近い。マカデミアという名称は、これを命名したドイツ出身のオーストラリア植物学者(フェルディナント・フォン・ミュラー)が友人のスコットランド出身のオーストラリア人化学者(ジョン・マカダム(英語版))の名前を学名(ラテン語風)にしたものである[2][注釈 1]。 歯ごたえはもろめでややしっとりとしており、味は淡白。パーム油と食塩で味付けしたり、チョコレートで包んだり、砕いてクッキーやケーキの材料の一部とする。また、マカダミアナッツを圧搾して採った油は食材として使われるほか、アロマセ
クルミ(胡桃[1]、山胡桃、呉桃、英語: Walnut、Black walnut、学名:Juglans)は、クルミ科クルミ属の落葉高木の総称である。また、その核果の種子(仁)を加工した食用のナッツを指す。木材としては、英語を片仮名読みしてウォールナットとよばれる。 原産地はイラン、中国、日本、北米などで[1]、クルミ属の樹木は北半球の温帯地域に広く分布する[2]。樹高は8メートルから20メートルに及ぶ。日本列島に自生しているクルミの大半はオニグルミ(Juglans mandshurica var. sachalinensis)であり、核はゴツゴツとして非常に硬く、種子(仁)が取り出し難い。なお、クルミとして食用に利用される種は、クルミ属の植物の一部に過ぎない。 ヨーロッパにはペルシャグルミ(セイヨウグルミ)とよばれるものがあり、これが一般にクルミとして食用される代表種である[2]。北米には
原料となるベニバナ 油はベニバナの種子を絞って採る サフラワー油(サフラワーゆ、Safflower oil)は、ベニバナの種子から採取される油脂。紅花油(べにばなゆ)、サフラワーオイルとも呼ばれ、主に食用油として用いられる。 ひまわり油であるサンフラワー油と誤記されやすい。 ベニバナは色素原料として古くから栽培されてきたが、食用油原料として用いられるようになったのは近代に入ってからである。1950年頃からアメリカで商業生産が始まったが、当時は塗料やワニスなどの原料として利用された。工業用としては1960年代頃から生産が増えた安価な大豆油に代わられ、サフラワー油の用途は食用へと変化していった。 日本には1958年にサラダ油として販売が始まった。当時日本にはベニバナに対する関税の規定がなく、価格面で大豆油と対抗できた。1957年に、オレイン酸を主成分とするベニバナの変種が発見され、のちに品種改
皮をむいた白ゴマの種子 ごま油(ごまあぶら、胡麻油)は、ゴマ(胡麻)の種子に圧搾等の加工をして作られる食用油の一種。 ゴマは古代から重要な油糧植物として世界各地で栽培され、その油は食用や灯明用に用いられてきた[2]。熱帯アフリカ原産のゴマは食用や灯明用の油をとる植物として世界各地に伝播し、インドでも栽培は盛んとなり、サンスクリット語では食用油がゴマと同意語となっている[2]。 ゴマを焙煎して圧搾した焙煎ごま油(焙煎油)は、中国、韓国、日本などで古くから用いられてきた[2][3]。 一方、高温での焙煎を行わない生搾り精製油は、欧米でサラダ油として利用されている[2]。 ゴマの種子は油脂含量が50%以上と主要な油糧種子の中でも最も多いものの一つであり、原始的な圧搾法でも搾油は可能で、現代まで主に搾油には圧搾法が用いられている[2]。 圧搾法を用いる場合、他の油糧種子と同程度の加熱で搾油する生搾
この項目では、ココヤシの油脂、アブラヤシの種子から作る油脂について説明しています。アブラヤシの果肉から作る油脂については「パーム油」をご覧ください。 割られたココナッツから見える胚乳、そしてボトルに詰められたヤシ油 天日干しされたココナッツ 乾燥させたココナッツ胚乳であるコプラを破砕する工程 ヤシ油(椰子油 ヤシゆ)とはココヤシから作られる油脂、すなわちココナッツオイル (coconut oil) のことを指す。ココヤシの果実であるココナッツの巨大な種子内部の胚乳から抽出精製される。 本項ではココヤシ油脂のほか、アブラヤシ(パームヤシ)の「種子」から採取され性質が類似するパーム核油(Palm kernel oil)についても記述する。また、同「果肉」から作られるパーム油(palm oil)も「ヤシ油」と呼ばれることがあり、これについては別に記述する。 ヤシ油は、ウェットプロセスとドライプロ
アブラヤシ Elaeis guineensis アブラヤシ E. guineensis は、東アフリカのジャングルに起源があると考えられており、パーム油はファラオの時代(5千年前)のエジプトで使われていたとされる[6]。 西アフリカの アブラヤシ E. guineensis については、ポルトガル人が15世紀にブラジルなどの熱帯諸国に導入したが、栽培については1848年にオランダ人がインドネシアに種を持ち込んだことに起源があり、その後シンガポール、マレーシアへと持ち込まれた[4]。 1965年には、ロンドン(イギリス)でパーム油に関する国際会議が開催され、イギリスが熱帯作物の研究成果を普及するもので、イギリス人を除くと当時の最大生産国ナイジェリアの参加者が多かった[7]。しかし、ナイジェリアの内戦により生産量は低下し、アフリカのパーム油が国際市場に登場することはなかった[7]。 1960年
菜種油(なたねあぶら、なたねゆ、英: rapeseed oil)とは、主にセイヨウアブラナから採取した植物油脂の一種。食用及び食品加工用に使われる。かつては灯火の燃料としても利用された。 キャノーラ油 (英: canola oil) は、菜種油のうち、特に品種改良によって育種されたエルカ酸(エルシン酸)とグルコシノレートの含有量を抑えたキャノーラ品種から採油されたものをいう。カノーラ油ともいい[1]、カナダで開発されたためこの名が付けられた[2]。この品種改良までエルカ酸(エルシン酸)とグルコシノレートの存在が食用上の課題となっており、米国では1985年まで食用が規制されていた[1]。 菜種油は灯明油や食用として利用されてきたが、食用とするには二つの問題があったとされ、その一つはエルカ酸(エルシン酸)など高融点を示す一価不飽和脂肪酸の含量が多いこと、もう一つはグルコシノレートを含むことであ
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