動き出した北九州市漫画ミュージアム 北九州市漫画ミュージアム司書:古川清香(ふるかわ さやか) 1. はじめに 福岡県北九州市のJR小倉駅新幹線口から徒歩2分のところに、サブカルチャー大型施設「あるあるCity」がある。その5階・6階部分に、今年の8月3日、北九州市漫画ミュージアムが開館した。延べ床面積約2,300平方メートル、5階には期間限定のイベントや展示会を行う「企画展示エリア」、6階には「常設展示エリア」と「閲覧エリア」がある。 北九州市は、「銀河鉄道999」などの作者、松本零士氏をはじめ、把握しているだけでも約50名もの漫画家を輩出しており、市としてその漫画家や漫画作品を貴重な財産として、保存・継承していくことが求められていた。それを果たしつつ、さらに漫画文化の情報発信と地域賑わいの創出の拠点となるべく、「北九州市漫画ミュージアム」は開設された。 2. 北九州市漫画ミュージアム