以前、評判になったアニメ映画「もののけ姫」にたたらで鉄を吹いている場面が出ていましたね。また、戦国時代の英雄毛利元就の活躍する地域、それは中国地方の山間部ですが、その地域がたたらの本場なのです。 たたらは鉄を作るところです。鉄は刀、刃物、鉄砲やいろいろな道具に用いるので昔から極めて重要な金属でした。日立金属は後で述べますように、たたらと非常に密接な関係がありますので、たたらについてお話ししましょう。
鉄は鐵とも書く。これは”金(カネ)の王なる哉(カナ(感嘆の助辞))”という意味で、例えば新日本製鐵株式会社の社名に、自分たちが工業の根幹を支える産業であるという自負と気概を感じる。それゆえ製鉄の歴史は面白い。その面白さ伝えたい。図は最後に掲げる参考書から引用した。 [2012年11月追記] 新日本製鐵株式会社は、2012年10月1日に住友金属工業株式会社と合併されて、新日鐵住金株式会社となられました。それに伴いまして第7章で引用していた刊行物のURLが変更になっています。合併前の技術系刊行物はhttp://www.nssmc.com/company/publications/monthly-nsc/index.htmlにて紹介されています。引用したもの以外にも貴重な情報が有りますので、こちらのURLをぜひ参照されて下さい。 [2019年4月追記] 新日鐵住金株式会社は2019年4月に社名を
ここでは作動流体が蒸発と凝縮を交互に繰り返す蒸気動力サイクルについて説明します。ガス動力サイクルと冷凍サイクルについては、別稿「熱機関の効率(ガス動力サイクル)」2.と「熱機関の効率(冷凍サイクル)」で説明しましたのでそちらを御覧下さい。絶対温度・エントロピー・熱効率について馴染みの無い方は、先に別稿「絶対温度とは何か(積分因子とは何か)」をお読み下さい。一般的な準備事項については別稿「熱機関の効率(ガス動力サイクル)」1.をお読み下さい。、 熱効率は絶対温度K(ケルビン)が深く関係します。しかしここでは多くのグラフを工学の慣習に従って摂氏温度℃で表現していますので、計算するときに注意して下さい。 またほとんどの結果は単位質量について計算したものです。それを明示するために示量性変数は小文字で記しています。大文字で表した示量性変数は装置全体についての量だと思って下さい。 3.蒸気サイクルのた
熱機関は熱力学の最も重要で興味深い応用分野です。できるだけ解りやすく説明します。 絶対温度・エントロピー・効率について馴染みの無い方は、先に別項「絶対温度とは何か(積分因子とは何か)」をお読み下さい。ここでの議論はそこの「まとめ」で説明した、最初からt=T、dT/dt=1と置くものです。そのためここでの温度は、すべて-273.15℃を0Kと置く絶対温度Tです。 また以下の議論は作業物質の単位質量当たりについてのものです。そのことを明示するために絶対温度T以外の物理量は小文字で記します。大文字は装置全体についての量だと思って下さい。 物理学では定圧比熱cpと定積比熱cvの比をγ(ガンマ)を用いて表しますが、工学では、圧縮比:r=vmax/vminとの混同を防ぐために、κ(カッパ)を用います。ここでは工学の慣習に従って比熱比:κ=cp/cvとする。 蒸気動力サイクルと冷凍サイクルにつきましては
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