前回の記事から続きます。 長くなりましたが、この記事の主題はALSの発症原因の考察です。 naorureha.hatenablog.com 前回まで、体内でマグネシウムが不足している状態とは、マグネシウムが細胞内で不足している状態である。マグネシウムの摂取量が不足すると、徐々に細胞内マグネシウムの不足が起こり、それが生理的な代謝に悪影響を与え、それがさらにマグネシウムの不足を起こす悪循環が生まれるというお話をしました。 図 Mg欠乏のマウスは体重が減少する 図の論文ではマグネシウム欠乏食のマウスは体重増加が減少しました。その理由はMg欠乏によるタンパク合成障害ではないかと考察しています。そして、その後、通常食に戻しても血中マグネシウム濃度は改善するものの、体重はすぐには改善しませんでした。 細胞内マグネシウムの不足が起きた状態で、摂取を再開すると血中マグネシウム濃度は比較的速やかに上がりま