第2節 地球温暖化と世界の暮らし 私たちの暮らしも、地球温暖化の原因である化石燃料の使用などを通じて、地球環境に影響を与えています。低炭素社会の構築に向けて、私たちは、エネルギー多消費型のライフスタイルを見直し、エネルギー資源を大切にする暮らしへと転換を図る必要があります。 1 世界の家庭用エネルギー消費 エネルギーは、各国の経済社会活動の基礎であり、人々の生活にも不可欠です。地球温暖化の防止のためには、エネルギー消費に伴う二酸化炭素排出量を抑える必要があります。2005年(平成17年)の一人当たりの二酸化炭素排出量をアメリカ、ドイツ及びイギリスと比較してみると、アメリカが我が国の約2倍と突出して多く、特に運輸部門の全体に占める比率が31%と、イギリス(25%)、日本(21%)、ドイツ(20%)に比べ非常に高くなっています。また、我が国は産業部門の比率が36%となっており、ドイツ(30%)