社会貢献としての活動にもかかわらず、善意としてやっていることが必ずしも称賛されるわけではない。 2011年に起きた東日本大震災では被災地に赴き、2泊3日の車中泊で炊き出しを行った。 カレーを温めていたとき、TVレポーターから「それってやっぱり売名行為ですか?」と投げ掛けられ、「売名に決まってるじゃないですか。あなたも売名でいいからやりなさい」と返し、注目を集めた。 自らの私財を投じ心を尽くしても、感謝されるどころか非難も浴びてきた。それでもなぜ、杉は今なお活動を続けるのか。 1995年の阪神淡路大震災や2004年の新潟県中越地震を含め、これまで何度も被災地へ支援物資を届けたり炊き出しを行ったりするなど、ノウハウは熟知していた杉。 しかし、経験値のある杉でも被災状況を知ったときは、ショックのあまり言葉を失ってしまったという。 「東日本大震災が起こったときは、都内の事務所で、大事な会合の準備を