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「はつ恋」を含む日記 RSS

はてなキーワード: はつ恋とは

2024-10-03

推しの子ツルゲーネフはつ恋構造

推しの子を昨日健康ランドで15巻まで一気読み。

俺は賞とか獲ってなくて最終選考まりだけど、自分だったらどうこの物語を畳むか考えてみた。

はつ恋」とは、まあざっくり言えば「俺も好きで皆も夢中な美少女がなんか俺にだけ思わせぶりで不可解な態度取ってくるが、それは単に既婚者である俺の父親とできてたからでした」という形でラノベ主人公立ち位置説得力を持たそうとする古典である。(曲解)

推しの子読んでてふと浮かんだ。

ミキヒカルの父が諸悪の根源ではないのか。

あるいは、双子姫川の兄がカミキヒカルなのではないか

原作がどこまで進んでるか知らんが、

伏線の張り方と風呂敷の畳み方を思うと、

映画公開にも沈黙したままカミキは黙って風評被害を受け入れる姿勢

・同情の世論追い風ルビーついにドームライブ開催

・その直前にカミキよりDNA鑑定の申し出

・結果を待たずにドームライブ開始、最後ルビーのもとへサプライズっぽくアクア花束持って登場

・実はそれはアクアではなくなりすましたカミキで、ルビーの眼前でDNA検査結果を伝える

・カミキ双子の父ではなく兄

・カミキヒカル加害者ではなく被害者、15年の嘘のシナリオが間違っていた事、でドーム非難うご

ヒカル目的は父のばら撒いた種を狩ること(ゆらも含む)

・茫然自失のルビーヒカルが刺す

・間一髪間に合ったアクアが代わりに刺される

・今度は守れた…

・いやあせんせいお兄ちゃんいやあああああ!

気合いの入った作品から、これくらいの大風呂敷畳みせんと読者納得しなさそう。プロ大変。

2023-08-10

桐山瑠衣の成長記録

桐山瑠衣というグラドルがいる。豊満な肉体が魅力の樽ドルである

芸歴15年を超える、巨乳グラドル界ではレジェンドと言える存在だ。

彼女作品にはなぜかタイトルアルファベット文字が使われたものが多い。何を意味するかよくわからない。

調査の結果、このアルファベット時間の経過につれて少しずつ変化していることがわかった。

時代を追って作品タイトルを見てみよう。何かがわかるはずだ。

時代〈2009年6月~2012年4月〉

時代〈2012年7月~2013年5月〉

不明時代〈2013年12月~2018年2月〉

時代〈2018年5月~2020年6月〉

時代〈2021年2月~現在

2022-12-11

すずめの戸締まり4周目キメてきた

考えてみるとほぼ毎週見てますねぇ!

見てない週は土日仕事でした(半ギレ)年末ってチョーS(師走)だよな!


大体の流れ覚えてるし飽きちゃうんじゃないか心配してたけど全部楽しかった(小学生並みの感想

旅の思い出を追想してるみたいな。


席はかなり埋まってて、中高生とか家族連れも多い。小学生グループとかもいたり。

若い人が多いと屋根が直るのとカーナビのとこで笑いが起きるんだけど、一体感あって好き。



気付いたこととか

・初対面の相手に扉を探してるんだといらん事言う草太。なんで扉を?とかツッコまれたら今聞いたことは忘れなさいとか誤魔化すんだろう。あいつは昔から情報開示が雑なんだよ…

・すずめの「うちの子になる?」初回だと聞き流してて、ダイジン勝手女子高生の子供になりたがるやべー猫だと思ってた

かもめのジョナサンはつ恋はなんかの隠喩だろうけど内容よく知らん。あらすじみたが分かるようでわからん

・すずめの名前知ってるのは自己紹介聞いてたからかと思ったけど、人並みに賢いから表札とか見たんかもね

・チカの男の話のとこ、聞きたくないと聞き飽きたって言ってたの初めて聞き取れた。やっぱシネコンの方が音響いいのかな。

旅館が繁盛してるからダイジンもそこにいたのかと思ったが、すずめ自体ダイジン加護があるんかもね。

・稔君、おばさんを家に送ってあげてるのかと思ってたんだけど、他所スレ小説読んだ人から職場に帰ってきただけと教えてもらった。ですよねぇ~…

神戸バーで、深夜に自転車女性が挿入されるの、単なる風景描写かと思ったけど店員の人が帰ってるシーンだったんやな。フェリーで寝がえりを打つ男性は単なる風景だろうけど

吉幾三がどこで流れてるのかやっぱりわからんバーカラオケじゃないかと言われたが聞き取れん…状況的には新幹線あたりだけど

古文書宗像文字見つけて喜んでたが新海本2に現代語訳があったぜ。猛き大狼とか言われてたから猫じゃなくて狼だったのか…と思ったら大神なんや

・初代が黒と白っぽいから今の要石も初代なんかな?でもそれだと代替わりシステムある意味がよくわからんのよな。要石のマーク時代によって剣とかになってるの、場所だけじゃなくて要石も入れ替わってたんじゃないかとか、浜辺の骨は先代の要石じゃないかみたいなのも他所で聞いたがよくわからん

・すずめからは草太をもとの姿に戻せと言われてない≒すずめから草太への好意には気付いてない、かと思ったがミミズの上で元に戻してって言ってたな。システム的にも一度刺さないと戻れない?っぽいが

・察しの悪いダイジンが大っ嫌いと言われて嫌われちゃった…じゃなくて好きじゃなかった…って気づくの好き。ミミズの上でダイジンいっきり振り払うシーンが妙に好き。

・地下の後戸を開けます(大量殺害予告からパーフェクトコミュニケーション引き出す流れ好き

・見舞いに来たのダイジンかと思ったけど大きさからダイジンかな。抜かれたじゃなくて抜けてしまわれただし。

・サダイジンは喋れないから名乗るためにおばさんに憑依した…とか考えてたんだけど、普通にしゃべってた

覚悟決めて車に乗ったのかと思ったら草太を抜く土壇場で要石抜いたらミミズがとか慌てだすダイジンは何なんだ。

・草太の記憶のとこ、草太視点じゃないアングルが混じるの演出上の理由かと思ったけどダイジン視点なのかも

記憶を封じないとミミズが出てくるんじゃなくて、忘れられると人の思いが軽くなってミミズが出てくるから、その地の記憶を思い起こして扉を閉じなければならない…って、ちゃん台詞説明してるんだけどサラッとすぎてスルーされてるよな~

・草太を駅に送った後、芹沢たばこに火が付いてないような?そう見えるだけかもだが

エンディングで稔君が迎えにくるとこ、おばさんが稔君に冷たくしててすずめが慌ててるように見える

見返すと全体的にすずめが表情豊かでかわいかった。

あと、12年前の3.11に起きた大震災ってことで、当然東日本大震災連想ちゃうんだけど、2022年からだと11年前なんだよな。作中設定が2023とかかなと思って、作中に年代出てないかなんとなく見てたけど見つからず。芹沢学生証で誕生日が2000何年だったかなんで、大体同じくらいではあるだろうけど。

2022-11-24

すずめの戸締まり再鑑賞で考えた事など(ネタバレ

タイトル出るとこの演出すげー好き

シンエヴァで一番好きなとこ、「これまでのエヴァンゲリオン」なんだけど

イカジャケットアートみたいな良さがある

ヒプノシスとかロジャーディーンみたいな


ダイジンの要石抜く前、ノイズが入ってるけどダイジンから干渉されてない?

すずめ的には自分勝手に抜いたって意識だろうけど

名前聞かれてダイジンとして通じてるとことか、神戸で人に見せてるところとか何等かの神通力あるよな。

病院でも一方的に考え伝えてるし

相手気持ちを伝えることはできるけど、相手が何考えてるかはわからないみたいな。喋れるし。




ダイジンはおばさんに憑依して思ってること喋らせてたけど自分では喋れないっぽい?

相手の考えも読めるんだろうな。東京の後戸でも干渉してたり…いやあれは普通に本心だな。

俺「達」閉じ師ってのにちょっと引っ掛かったけど、先代とか爺さんのこと言ってるだけかな。

爺さんが育ての親だから両親亡くしてるっぽいんだよな?

ツルゲーネフはつ恋はどんな意味があるのか知らん?

病院に行きたがらなかったのは入院したら試験に遅れるからじゃね?と言われてたが…いやそのケガで試験行ったらドクターストップだよ!二次面接だろうし

後戸が開くとミミズが出てくる…忘れなさい、の雑な情報開示、草太はそういう奴だからで納得しちゃったが、突き詰めると富野節みたいになるんだろうな


稔君が思ったより頼りになってた。芹沢のせいで霞みまくってるけど。

爆弾魔くらいのスペックはありそう

タイムリープっぽいけどタイムリープでもないんだよな。

時間軸共有というか。

観覧車んとことか過去自分未来自分が会ってるのを現在自分が見てるというややこしい状況

魔が差し椅子過去すずめ撲殺したらどうなるんだろう…いや、過去行方不明として処理されるだけか

教職はやめとけ!ブラックだぞ!と思ったが小学校っぽいな?いや小学校もキツいぞ!

病室に骨壺の袋置いてる?

「また東京の後戸開けちゃるけぇの」は脅しとしてヤバいすぎる…

戸隠してたのは誰かに開けられないためだろうし?


初見だとサダイジンシームレスに要石に戻ったの気づかなかった

二人で要石になれば永遠に一緒じゃん!ハッピーエンドじゃん!

アカ共依存エンドはオタクしかウケへん…

ボロボロ女の子が裸足で歩いてても助けてくれない東京って怖え…

でも東京には理解のある芹沢いるからな

2021-04-06

anond:20210406105121

以下の通りです。

2011年ヒット曲

Eternal / 赤西

迷宮ラブソング / 嵐

Lotus / 嵐

上からマリコ / AKB48

Everyday、カチューシャ / AKB48

風は吹いている / AKB48

桜の木になろう / AKB48

フライングゲット / AKB48

あなたへ / EXILE

パレオはエメラルド / SKE48

マル・マル・モリ・モリ! / 薫と友樹、たまにムック。

BIRTH / KAT-TUN

GO GO サマー! / KARA

ツブサニコイ / 関ジャニ∞

マイホーム / 関ジャニ∞

Everybody Go / Kis-My-Ft2

やさしくなりたい / 斉藤 和義

また明日... / JUJU

好きだよ。~100回の後悔~ / ソナーポケット

神様のカルテ / 辻井 伸行

ゼロ / BUMP OF CHICKEN

さよなら傷だらけの日々よ / B’z

あの娘と野菊と渡し舟 / 氷川 きよし

いとしき日々よ / 平井

いくたびの櫻 / ふくい 舞

家族になろうよ / 福山 雅治

OVER / Hey!Say!JUMP

Magic Power / Hey!Say!JUMP

庄内平野 風の中 / 水森 かおり

100万回の「I love you」 / Rake


2010年ヒット曲

Dear Snow / 嵐

Troublemaker / 嵐

果てない空 / 嵐

Monster / 嵐

Love Rainbow / 嵐

ありがとう / いきものがかり

トイレの神様 / 植村 花菜

桜の栞 / AKB48

Beginner / AKB48

ヘビーローテーション / AKB48

ポニーテールとシュシュ / AKB48

I Wish For You / EXILE

もっと強く / EXILE

Love yourself~君が嫌いな君が好き~ / KAT-TUN

ミスター / KARA

LIFE ~目の前の向こうへ~ / 関ジャニ∞

Family~ひとつになること / KinKi Kids

ずっと好きだった / 斉藤 和義

また君に恋してる / 坂本 冬美

This is love / SMAP

ベイビー・アイラブユー / TEE

BREAK OUT! / 東方神起

会いたくて 会いたくて / 西野 カナ

さくらガール / NEWS

魔法料理~君から君へ~ / BUMP OF CHICKEN

三味線旅がらす / 氷川 きよし

はつ恋 / 福山 雅治

蛍 / 福山 雅治

瞳のスクリーン / Hey!Say!JUMP

Sunshine Girl / moumoon

2017-08-29

Call Me By Your Name@miffレビュー

8月29日、思ったより拡散したため追記。自分ではネタバレなしのつもりで書いて、ツイートにもそう明記してしまったが、ネタバレという言葉には個人差があることをすっかり忘れていた。ネタバレ見たら死ぬタイプの風上にも置けない。地雷を踏んでしまったら申し訳ない。配慮したつもりですが、どうぞご注意ください。太ももの話以外もします。

なにせ太ももがすごいらしいのである

俳優アーミー・ハマーの太ももである

サンダンス映画祭直後、賞賛と祝福の声とともに、あまりの刺激のために悩殺されてしまったという感想ツイート散見されて、映画祭参加の幸運に預かれなかったファンはもどかしさに身悶えしたのであった。

Call Me By Your Name1983年北イタリアとある町のひと夏を舞台にした、二人の青年あいだの恋を描いた映画である。くわしくはimdbを参考にされたい。

http://m.imdb.com/title/tt5726616/

この映画2016年5月世界中の一部界隈にて話題になった。言わずもがなアーミー・ハマーファン界隈である。そのあまりに蠱惑的なあらすじにつられて手に取ったのが原作小説である

そんなごく軽くかつ不純な動機で読み始めたAndré AcimanによるCall Me By Your Nameだが、回顧体で描かれた物語に一瞬で虜になった。

冒頭のシーンからして心憎いのである

まりにも印象的な出会い、一生を変えてしまうたった一言から語り始められるその物語は、意識の流れを実に巧みに取り込んだ、プルースト研究者でもある著者ならではの文体で読者を陶酔させる。やがて語り手であるエリオと一体化した読者はオリバーの冷淡さに苦しみ、意外な素顔を見せられはっと息を呑み、ただ呆然と結末を迎えることになる。

ツルゲーネフの「はつ恋」やらナボコフの「ロリータ」やらをこよなく愛するわたしにとっては好み直撃ど直球であり、そのうえアーミー・ハマーの太ももやばいとあってはなにがなんでも映画を見なくてはという気持ちになった。

しかネタバレ見ると死ぬタイプオタクにつき、どうしても世界公開より先に見たいという気持ちを抑えられない。はたしてMIFF(メルボルン国際映画祭8月3〜20日、CMBYNは4日と6日上映)に飛んだのである

笑ってほしい。

かなり早い段階でチケットも売り切れ(一度キャンセルが出たが、最終的に上映日までには両日完売!)ていたため、予想はしていたが、当日は冬のメルボルンにて1時間から長蛇の列である

席は早い者勝ちなのでみんな普通に必死だ。特に二度目の上映での、劇場をぐるり半周する列は写真に撮らなかったのが悔やまれる。みんなが手の端末にQRコードを表示させ、南半球ならではの冷たい南風に身を縮めながら待機している。

2度のCMBYN上映の他は同じくアーミー・ハマー出演のFinal Portraitに参加したばかりだが、それに比べるとやや平均年齢が下がるかなという感じ。

それでも、老若男女ということばがふさわしい、実に幅広い客層。

そんなことより映画だ。ここからネタバレはなるべく避けて進める。なにせネタバレ見ると死ぬタイプなので安心してほしい。後日一部シーンバレ感想もあげるつもりでいる。万全の態勢です。

さて、本編はピアノ音楽によって始まる。

劇中曲について、MIFFのQ&Aにてルカ・グァダニーノ監督が語っていたことだが、基本的には登場人物が耳にした音楽……エリオの弾くピアノ曲ギターオリバーが身を委ねて踊るダンスミュージック家族が耳を傾けるラジオレコード……に限った、とのことである。それを知らされるまでもなく、最初楽曲から没入感があり、一息に世界に引き込まれる。

そしてオリバーが現れる。イタリア太陽である。明るい陽光主人公エリオのいる部屋の暗がりを際立たせる。

エリオを演じる当時弱冠20歳ティモシー・シャラメは終始少年健全さと病的な魅力をひとしくたずさえて美しいが、とりわけ夜、ベッドでのシーンでの肌は内部から光を放つようだった。

アーミー・ハマーが、その見せ場においてはつねにイタリア太陽に照らされて灼けたなめらかな肌とあかるい金色に見える髪を輝かせているのと好対照で、一場一場面が絵画を見るようだった。あるいは、冒頭でわれわれを一息に映画世界に引き込む、連続的な彫刻群のショットのようだ。

この対照関係意識されたものだと思う。

エリオオリバーに魅了されるのはかならず真昼の屋外だし、エリオオリバーを室内に引き込むと、オリバーは初めて(ようやく、と言ってもいい)エリオに見とれるのだ。

野外と屋内、昼のシーンと夜のシーンが交互にさしはさまれて、われわれ観客はふたりうつくしい青年に2時間超の間目まぐるしくも目移りしてしまうのだった。

そしてくだんの、アーミー・ハマーの太ももである

ももに殺されたひとびとのツイートがいまならよくわかる。

しかしいざ太もも談議をするとなると血で血を洗う戦争になるにちがいない。

短いショーツか、あるいは水着でのシーンが大半で、太ももは終始晒されているので各人のフェイバリットももがあることだろう。

マイフェイバリットももとある場面にてエリオとともに床にぺったりと座るオリバーの太ももである。だが自分多数派である自信はない。これについてはまたあとで。

オリバー原作よりもなお複雑で謎めいたキャラクターになっていると感じる。

原作では物語がすすむにつれ、読者はエリオとともにオリバーの知らなかった一面に驚かされるのだが、映画ではむしろ序盤からオリバー大人の男としての魅力と奔放な子どものような無垢さが入れ替わり立ち替わり現れてエリオないし観客を翻弄するのである

(シーンバレありの記事にでも書くつもりだが)序盤からオリバーエリオよりも幼い子どものようないとけない振る舞いを見せ、グァダニーノ監督言葉を借りるなら、エリオより「なおイノセント」だった。

アーミーハマーファンの同志は心してかかってほしい。奇声を発するか原作エリオ言葉を借りるならswoonに至らないよう上映中握りしめるなり揉みしだくなりできる柔らかい布など持っていくことをおすすめする手ぬぐいとか)

そのような差異こそあれ、アーミー・ハマーオリバー原作を読みながら夢想していたオリバーほとんど完璧に一致していた。

この結論にはアーミーハマーのじつに感情たかな目の表現が大いに寄与しているのだと思う。たとえば「J・エドガー」でのクライドトルソン役において彼が見せたような目つきだ。沈黙の場面で熱っぽく目が話す。このものを言う目がとくに生きるのは、逆説的だが目の映らない場面で、たとえば映画の中でもひとつクライマックスにあたる戦争慰霊碑のシーンがその一例だ(トレーラーにも引用されていた)。

もうひとつ、結末に近い重要な場面でピントを外したカメラオリバーをとらえる。オリバーの顔が長く映されるのだけれど、けして鮮明な像を結ばない。観客は食い入るようにスクリーンを見つめてはじめて、自分エリオと同じようにオリバーの目に浮かぶ表情を読み取りたいと熱望していることに気づかされる。

目について語るならばティモシー・シャラメにも言及しなくてはならない。

ティモシー・シャラメは今後少なからず目にする機会が増える役者だとつくづく思いしった。身体の使い方が素晴らしく、手足の隅々まで神経を張り詰め、あるいは意図的脱力し、髪の先まで演技していると感じさせる。(この先エリオ面影を振り払うのが難しいのではとも感じるが、むしろその印象を己に利するものとして使ってほしいしこの期待は報われるにちがいない)

だがなによりも、その目つきである! トレーラーにも含まれていた、踊るオリバーをじっとりと見つめるあの目が全てではない。映画から小説通底する一人称の語りが省かれているものの(あれば安っぽくなり得たと個人的には思う)それを補って余りあるティモシー・シャラメの目つき。

まさに小説が羨む技法で、文字で書かれたフィクションを贔屓しがちな身としては、こういった映画化を見せられるとただひたすらに喜びを感じてしまう。

さてトレーラーといえば、あの実に夢見心地で幻惑的で、緊張感とせつない予感に満ちた映像を、わたしだってリリース直後には再生する手が止まらなかったほど熱愛しているが、 本編とは少しトーンが違っているとも思える。

トレーラーから、そして原作から想像していたものにくらべると、より明るく、ユーモアがあり、笑いだしてしまう瞬間がある。

かなりの頻度で笑いが起こっていたが、これは映画祭だったのと、おそらく英語圏中心とおもわれる観客層も関係してくるのかもしれない。

ただ、エリオ食卓でのとあるシーンについては国内映画館でも笑いが起きると予想できる。そしてその直後におとずれるエリオオリバー官能的な接触に息をのむことになることも。(さてくだんのマイフェイバリット太腿はこの場面で登場する。すくなくとも個人的にはこの場面はお祭りだった。細いのに肉感的な大腿部に釘付けになるあまり台詞をごっそり聞き逃したのだ……)

こういった感覚の急激な転換は映画全体を通して言えることで、一瞬たりとも気を抜けないと感じた。ほほえましく口元を緩めた直後に、心臓が指でひっつかまれるように締め付けられる。

ところどころに埋め込まれた、笑える箇所について、今ふと思ったが、これは原作にて重要役割果たしているが本来映画だと表現しにくい「時間性」をどうにか持ち込もうとした結果なのかもしれない。

10代のころの恋愛とか、恋愛でなくてもエモーショナルなやりとりは当時は必死真剣なんだけれど、そのときの行動を大人になって振り返ってみると、わがことながらおかしくて笑ってしまう、あの感じがよみがえるみたいだ。

そのようなノスタルジーを引き起こす展開に身を委ねるうち、二度の上映は割れんばかりの拍手でしめくくられた。自分も同じように手を叩きながらLater、と軽やかな別れの言葉脳内で繰り返していた。原作で読んで想像していたよりもなおあっさりと、冷淡で、なのに奇妙に耳に残るオリバーの声。

一夏の客人のその挨拶を、エリオが、母が、父が真似たように、自分もつい口にしたくなるはずだ。

じつは原作を読んだ時から自分は最適な読者じゃないと思っていた。

小説として心から好んではいものの、「この物語自分物語だ」「この物語によって救われた」「こういう物語が描かれるのをずっと待っていた」と感じる人がいることを、一行読むごとに、確信し続けたからだ。

この映画現代を生きるごく若いセクシュアルマイノリティに届くことを願っている。

キャロル』がそうであったように、相手性別特別なのではなく、ただその相手特別だっただけ、ということを描いた映画。だが一方で、両親という存在の描かれ方において、この作品はこれまでのクィア作品と一線を画している。

そして、『ムーンライト』があまりにも普通恋愛映画であるという事実特別だったのと同様に、Call Me By Your Nameエリオの一夏の恋愛は美しいと同時に「ごく普通青少年悶々とする」という部分が色濃くて、その事実をとにかく祝福したい。

自分はこの映画クィア映画だとは思っていないのだとグァダニーノ監督がQ&Aで語っていたが、この言葉がすべてだと思う。

10代の頃に出会ってたら人生が変わっていたなと確信を持つ映画はいくつかあるけれどCMBYNはそのトップに躍り出た。

現在のところレーティングはR18のようだけれど、そこまで直接的なショットはなかったように思う。

何かが起こったこと、そして何が起こったかから目をそらすという悪い意味での曖昧さは無いが、物語破綻させないように、そして必要以上にセンセーショナルに煽らないと努めての結果なのかもしれない。

からこそ、PG12かR15バージョンが作られるといいなと思っている。エリオと同年代の、この映画肯定感を本当に必要としているひとたちに見てもらいたい。

キャストきっかけに興味を持ったCMBYNだが、自分の中にそびえる金字塔を打ち立てた。日本に来た時にも従来の俳優物語ファンに愛されるのはもちろん、新しい映画として多くの観客に愛してほしい。そして本当に必要としているひとにぜひとも届いてほしいと思う。

ちょうどこのレビューを書いている最中8月23日)にMIFFの観客賞が発表され、Call Me By Your Nameが晴れて1位を獲得した。http://miff.com.au/about/film-awards/audience#

もちろん自分も最高点の星5つで投票したし、あの盛り上がりを考えると納得の結果だ。

アジア内では台湾映画祭での上映が決まっているCMBYN。東京国際映画祭に来ないはずがない、と信じている。

お願いします。

邦訳本もどうぞよしなに。

2010-06-25

2010年上半期シングルランキング オリコン

2010年上半期ランキング オリコン

  1. Troublemaker 嵐 688,194
  2. Monster 嵐 654,287
  3. ポニーテールとシュシュ AKB48 577,016
  4. Love yourself ~君が嫌いな君が好き~ KAT-TUN 439,736
  5. 桜の栞 AKB48 381,210
  6. BREAK OUT! 東方神起 289,412
  7. Going! KAT-TUN 269,151
  8. はつ恋 福山雅治 266,108
  9. 瞳のスクリーン Hey!Say!JUMP 250,206
  10. また君に恋してる/アジア海賊 坂本冬美 244,643
  11. さくらガール NEWS 232,752
  12. 時ヲ止メテ 東方神起 224,218
  13. XIAH(Intoxication) XIAH junsu 217,766
  14. 三味線旅がらす 氷川きよし 189,597
  15. Onaraはずかしくないよ/ピラメキたいそう はんにゃフルーツポンチ 163,799
  16. HAPPY BUMP OF CHICKEN 154,879
  17. 魔法料理 ~君から君へ~ BUMP OF CHICKEN 148,961
  18. GIFT~緑~(雪をください/One day in winter/Snow White)【完全生産限定盤】 関ジャニ∞ 136,508
  19. GIFT~白~(冬恋/君の歌をうたう)【完全生産限定盤】 関ジャニ∞ 136,003
  20. GIFT~赤~(I wishマイナス100度の恋)【完全生産限定盤】 関ジャニ∞ 133,978
  21. GOGO!MANIAC 放課後ティータイム平沢唯秋山澪田井中律琴吹紬中野梓CV豊崎愛生日笠陽子佐藤聡美寿美菜子竹達彩奈)〕 127,335

http://contents.oricon.co.jp/music/special/2010/musicrank0624/index02.html

もうね・・・

 
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