月面着陸のSLIMが地上との通信再開…氷点下170度の過酷な夜を2週間耐える
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宇宙航空研究開発機構(
SLIMは1月20日、世界で5か国目となる月面着陸に成功した。しかし、「倒立」の姿勢だったため、着陸直後は太陽光パネルに光が当たらない状態だった。
その後、太陽の向きが変わり、光が当たるようになった同28~31日に月面の岩石を観測。夜に入る同日以降は電源を切り、約2週間後の夜明け以降、太陽光パネルに光が当たった時点で復旧を試みた。その結果、機体が休眠から復活し、今月25日午後7時頃、地球との通信を再確立したという。
宇宙航空研究開発機構(
SLIMは1月20日、世界で5か国目となる月面着陸に成功した。しかし、「倒立」の姿勢だったため、着陸直後は太陽光パネルに光が当たらない状態だった。
その後、太陽の向きが変わり、光が当たるようになった同28~31日に月面の岩石を観測。夜に入る同日に電源を切り、約2週間後の夜明け以降、太陽光パネルに光が当たった時点で復旧を試みた。その結果、機体が休眠から復活し、今月25日午後7時頃、地球との通信を再確立したという。
月の環境は過酷で、温度は昼が110度以上、夜は氷点下170度まで下がる。機体は「越夜」を想定した設計ではなく、復旧するかどうかは未知数だった。
着陸地点は現在、真昼を過ぎ、太陽光パネルに西日が当たっている。復旧した25日時点で、通信機器の温度は100度超だった。そのためJAXAは、いったん通信を休止。温度が下がった頃に長時間の通信を行い、機体のカメラが正常に動作すれば、岩石の追加観測などを行う。